真選組のコック＊2 【土方十四郎】

11話 ページ12

あれから1ヶ月が経ちここの仕事にも慣れ、
真選組と大抵の人とは仲良くなれた

「総悟、サボってないで仕事したら？」

「近藤さんまたストーカーしてるんですか？
そんなんじゃあ振り向いて欲しい人も振り向いてくれないですよ？」

「退さん、最近あんぱんばかりですよね？
ご飯作りましたがいかがですか？」


副長とはあの日以来あまり話していない

翌日、美味かったと言われ食器を返された
そういえばあれからマヨネーズをご飯にかけるのをみてないな...

どうしたんだろうか、健康に気をつけるようになったのかな？



女中「よしのちゃん、この食材買ってきてくれる？今日、警察庁長官が来るみたいだから」


「わかりました！これ終わったら買ってきますね！」



外へでると雪は完全に溶けて陽射しがとても暖かった
今度給料入ったらコート買いに行こうかな


頼まれ物を一式買い揃え急いで帰る
偉い人が来るみたいだから早く行帰らないと


「きゃー、やめてください」

「さっさとこっちへこい！」


ある店の前で男女がもめていて男が女の人を引っ張ってどこかへ連れて行こうとした

見過ごすことは出来ない...
男7人で女の人をいじめるなんて

「ちょっと、何されてるんですか。嫌がってますよ。せめて離してあげて下さい。」


思わず男の腕を掴んだ

「なんだてめぇ！お前は関係ないだろ！！」

「確かに関係ありませんが、女性に乱暴をするのはやめてください。」

女の人の前に立ち手を離させた
すみません、荷物持っていただけます？
と言って買い物袋を渡した

「こいつ、俺たちが客だというのにまずい料理を出しやがって！！」

「そうだ！あんな不味いものが食えるか！」

おにぎりを地面に叩きつけた
この人が作った料理が...

12話→←10話（土方）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す