9話 ページ26
村上サイド
どうやら余韻に浸っている場合ではないようだ。色付きの新型は先程のプレーン体よりも断然手ごわかった。色がつくと攻撃方法が変わる。それを3体同時に相手はさすがに厳しい。だが、オレがこいつらを相手している間は他が楽になる。
倒せなくても釘付けにすればいい。こいつらを引き付けて……一秒でも長く。
その時、新型の腹が文字通り真っ二つになってしまった。だれがやったかなんて想像がたやすい。この新型を斬れる。そんなのができるのは、黒ロングコートでとてもランク戦や戦闘が好きで何でも斬ってしまう人。その人は
「よう。村上。俺、忍田さんにこいつら斬ってこいってお言われたんだ。もらっていいか？」
自分を助けてくれた太刀川さんは戦闘狂だ。言わずもがな答えは決まっている。
「……どうぞ太刀川さん。」
太刀川さんは構えていた弧月を抜き旋空弧月を起動。二匹の新型が十字に切り裂かれた。
「国近。新型撃破数ランキングはどうなっている？」
太刀川さんがインカムの向こう側にそう語りかけた。この人にとってこの戦いは遊びなのじゃないかと思わせるような余裕ぶりだった。それに乗る国近もとても余裕がある様子だ。
「さて、次はどこに行けばいいんだ？」
「風間さんが
「たしかにその二つは面白そうだが、今回の指揮官は俺じゃないからな。」
太刀川さんはそこまでいって、本部と連絡をとっていた。どうやら東地区の方面に向かうようだ。東地区の防衛か、日野の加勢。そのどちらかだろう。
Aサイド
「あーもーダミーが増えてだるいわねー。」
敵の伝達脳とトリオン供給器官が硬質化したものはすぐに
つまり、液体化攻撃は遠隔操作はできない。伝達脳とトリオン供給器官がある方をいつも動かしていた。射程を保てば基本的に負け筋はトリオン切れだけだ。しかし、このままだと拉致が開かなかった。
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彩華 - スイさん» ありがとうございます。これから高校受験に向けて総合Aがあるので更新ペースが遅くなってしまうかもしれないです。ですが、更新も負けじと頑張ります! (2020年8月24日 15時) (
レス) id: 0e1a2224ca (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 続編おめでとうございます！！ (2020年8月23日 21時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩華 | 作成日時：2020年8月23日 17時
