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7.眼鏡とニート。 ページ9

連れて来られたのは、先程まで居た探偵社員達の処だった。


社長さんが「注目!」と呼び掛け、皆が此方を振り向く。

皆の顔は先程とは違い真剣な表情で、思わず圧倒されてしまう。





『は、春野さん…これから何するんでしょうか…』




「そんなに怯えなくても大丈夫。怖い事はしないから……多分」




『多分じゃないですか!!!』





余計不安になったぞ、おい。←



そんな事を思っていたら、社長さんが何か皆に言っていたらしく(全然聞いてなかった←)、私は肩を掴まれ前に出された。





「…という訳で、頼んだぞ」




「了解致しました。…新人、行くぞ」




『ファッ!?』





急に先程の眼鏡さんに襟首を掴まれ、私はズルズルと何処かへ連れられて行く。



…春野さん、営業スマイルで手振ってないでこの状況を説明して下さいよ!!


私これから如何なっちゃうんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?





______________
_________
_____


「…着いたぞ」




『は、はいぃぃ…』




(つ、疲れた…)





何故か私は暗い陰湿な路地裏に連れ込まれていた。


なんじゃ此処は…絶対何か起きるな、これ。
凄く嫌な予感…





『…あの、えっと……め、眼鏡さん』




「国木田だ」




『あ、はい済みません。
…あの、私達これから何を…?』





そう訊ねると、国木田さんはゆっくりと此方を振り向いた。


…ギャァァァァァ目が!!目が怖い!!
めっちゃ鬼の目してるよこの人!?



正に般若だよこれは!!←





「…貴様…聞いていなかったのか」




『………済みませんでしたッ!!!』






素直に謝ると、国木田さんは溜息を吐いて「次からは気を付けろ」と言った。






「今回の任務は、最近此処で行われているという違法取引を取り締まる事だ。


今回の敵はそんなに強くないし、いざという時の人員なら確保してある。


よって俺と新人であるお前が派遣されたという事だ」




『えっ…ち、一寸待って下さい、私未だこの探偵社には正式に入れてないですよね?』





「そうだ。これはお前の力量を測る為でもある。
それに万が一の場合は俺がお前を守る、全力を尽くして任務を成功させろ」




『は…はい…』






ま、待って今さらりとこの人格好いい事言ったよね。
や、やばいイケメンだ…←



その時だった。







突然、人影が此方に飛び出して来た。

8.黒獣とニート。→←6.社長とニート。


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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年12月19日 21時

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