【文スト】ニートで自由奔放な実況者が探偵社入社したらしい。 (ページ8)

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6.社長とニート。ページ8

「社長、春野です。
先日話した通り、新人を連れて参りました」

中から少し低い声で「入れ」と返事が返って来た。
…おぉ、私結構好きだぞこの声。←

「失礼致します」
『し、失礼しま～す…』

ドキドキしながら社長室の中へ入る。
そこには、いかにもな黒い深々とした椅子に座る、着物(…なのかあれは)姿の男性が居た。

(うわ～…マジの社長(語彙力)って感じの人だぁ…やば、ますます緊張してきた)

「…」

じっと見つめていたら見つめ返されたので、私は慌てて顔を背け誤魔化した。

「座れ」と言われて、私と春野さんは黒ソファに腰掛けた。

「名前は」

(うお早速か)
『は、はいっ！鏈野燐、です…』

「燐か…良い名前だな。
貴君は今何の職業に就いている？」

(え待って今この人貴君て呼んだよねうわカッケェ！！←)
『な、何もやってない、です…』

「…つまり無職か」

(待ってそれ言わないで恥ずかしい←)
『は、はい。恥ずかしながら…』

「ふむ…」

社長さん(…で良いんだよな)は手元の資料を確認し、茶を啜った。

いや…この人、茶を啜る姿さえ様になってるんですが。
顔は真顔だろうけど脳内は大興奮だよ今！(語彙力)

とか思っていたら隣の春野さんが口を開いた。

「…彼女はとある事情があり…成年になってからというもの、仕事に就く事はありませんでした。

ですが、彼女自身に働きたいという思いはあります。ただ単に、自分に合う職業が無いだけなんです。

私個人では…彼女を、是非探偵社員にしたいと考えております。

…社長…どうかご判断を」

社長さんは暫し目を瞑り、そして眼を開くと「燐」と私の名前を呼んだ。

(うぉっ！？ここで私かよ！？←)
『は、はいっ！？』

、

、

「…付いて来い」

(…ゑ？)
『えっ、あ、は、はい…』

私の返事を聞くと、そのまま社長さんは立ち上がって先に歩いて行ってしまった。

私と春野さんも、社長の姿を見失わない様に慌てて立ち上がり、付いて行く。

一体、何をする気なんだろう…
…てか社長さん…意外と大きいな…←

【※更新遅れてしまい申し訳ありません…！！！】