検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:20,924 hit

21.黒いモノの正体. ページ23

【NO side】



黒い、大きな何かが燐を包む。






『んむっ…や、めっ…』





「燐さんっ!」





「私がやる」






凛とした言葉と同時に、鏡花は袖から小型の剣を取り出した。




そして飛びかかり、黒い何かを切り裂いた。





…が。






[…痛イ…痛イ痛イ、痛イィィィィ!!!]





「!?」






黒い何かが叫び、更に燐の拘束を強めた。
燐が苦しそうに呻き声をあげ、涙を浮かべる。






『ぐ…ぁ……皆…』





「燐さん!…っ、"細雪"!」






谷崎の叫びと同時に、辺りに雪が降り始める。
そして谷崎の姿が見えなくなる。






[!…何処ダ!?]





「此処だ」






黒い何かが気付いたのと、谷崎の拳がぶつかるのはほぼ同時だった。




黒い何かが吹っ飛ばされ、燐の拘束が解かれる。





それを確認し、敦と鏡花が駆け寄った。







「燐さん!大丈夫ですか!?」





『…う、ん…なんとか…』





「ひとまず逃げないと」






チラ、と鏡花が背後を見る。





吹っ飛ばされた黒い何かが動き出し、ギラギラと赤い双眸で谷崎を睨んでいた。






『…駄目…どんなに逃げても、無駄だよ…』





「えっ、ど、如何してですか!?」






燐は途切れ途切れになりながら、言葉を紡ぐ。






『何故なら…








.









.









…彼奴は…私の異能みたいだからね…』






敦と鏡花の動きが、ピタリと静止した。
黒い何かが、燐の言葉に呼応する様に唸り声をあげた。

22.ニート、対峙する。→←20.ニート、襲われる。


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年12月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。