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1.憧れのゲーム実況者さん ページ3

《敦side.》

探偵社の休憩時間。
僕は携帯を取り出し、サイトを開く。



("ルミナス"さんから返信来てるかな…)



ほんの少しドキドキしながらサイト読み込みを待つ。




「…何見ているんだい?」




「わぁっ!?だ、太宰さん!?」




突然背後から声を掛けられ、吃驚して思わず携帯を落とす。
太宰さんがそれを拾い、中身を見る。




「あ、ちょ、太宰さん!!」





「…へぇ、ゲーム実況かぁ。敦君にしては珍しいね、これに興味でもあるのかい?」





「まぁ…最近ハマり出したんです。…というか、このプレイしている人の声に惹かれて…」




言ってから恥ずかしくなって思わず口を手で覆う。




「ふぅん…つまり、その子に惚れたからせめてその子の出している動画を毎回チェックして、少しでもアピールしようとしてるのかい?」





「アピール…って、違いますよ!!///」





「顔が茹で蛸みたいになってるよ敦君」




言われてからハッとし手で頰に触れると、凄く熱くなっていた。
それを見て太宰さんはニヤァと笑う。




「ふふ、図星だねぇ」




「か、からかわないで下さいよ!!///」




反論しようとしたその時、太宰さんの頭に拳が振り下ろされた。




「痛ァ"っ!?…一寸国木田君、もう少し手加減しておくれよ…」




「人に絡んでいる暇があったら仕事をしろ太宰!!お前の分が幾ら残っていると思っているんだ!」




「え…うーん…どの位だろうねぇ…分かった分かったやるやるすぐやるから国木田君その拳を下ろしてくれないか」




「…行くぞ太宰、仕事だ」




国木田さんにがしりと掴まれて、太宰さんはそのままずるずる引き摺られて行った。



「…太宰さんは侮れないなぁ…」



その時、手の中で携帯が震えた。
開くと、"ルミナス"さんから返信が届いていた。




[今回もコメント有難うございます。
今回は今迄の倍怖いので注意して見て下さいね(ニヤ)]




「矢っ張り怖いのかぁ…」




でも"ルミナス"さんの実況はネタも交えているし、ホラゲーでもそのおかげで全然怖くない。




「更新楽しみだな」




時計を見ると、そろそろ休憩時間が終わる頃だった。
僕は携帯をしまい、書類作りへと取り掛かった。

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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年12月19日 21時

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