14.ニート、困難な課題を出される。 ページ16
次の日。
乱歩さんから貰ったラムネを飲みながら、こっそりPCで自分の動画のコメ欄をチェックしていた。
武装探偵社とはいえ、それ位してもいいでしょ休憩時間なんだし←
早速昨晩また徹夜してあげた動画をチェックする。
下へ下へとスクロールしていくと、もう見慣れたユーザー名を見つけた。
(…お、これ"白虎"さんじゃん。どれどれ…)
[うぽつです。
序盤のびっくりシーンで、怖過ぎて思わず叫んでしまいました…笑
でもその後のルミナスさんの声で怖さが和らぎました!
まあ、何時もの事なんですけどね笑]
今回も凄い嬉しい事書いてくれてるな…
ホント、こういうファンの方が居るからこそ頑張れるんだよねぇ。
「…へぇ、君もこういうの見る子なんだねえ」
『ひぎゃぁあぁあ!?』
背後の声に吃驚して振り向くと、声の主である太宰さんがにっこりと笑った。
『だ、太宰さんでしたか…脅かさないで下さいよ…』
「嗚呼、御免ね。君が夢中になってPCに食いついているから、何してるのか気になってね」
『そ、そうですか…ん?太宰さん…
先程、君"も"って言いましたよね…?』
「そうだけど」
…真逆、この探偵社に私と同じ様に実況動画を見てるかあげてるかしてる人が居るのか…!?
ぜ、全然そんなイメージ無かったんだけど!?
『え、それって誰なんですか?』
見てるのなら話が合いそうで良いのだが、あげてるのなら話が違う。
ライバルが増えるのだけは本当に避けたい←
太宰さんは「ん〜」と手を顎に当てて暫く考えると、
「秘密☆」
『…え』
「気になるのなら、自力で聞き給え。
これも武装探偵社の一員として働く上での勉強だよ〜」
それだけ言い残して行ってしまった。
…てか…
、
、
『…私から聞くの…?』
…口下手な私になんて困難な課題を突き出してくれたんだァァァァァァァ!!!
太宰さんの鬼ィィィィィィィィ!!!←
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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年12月19日 21時