12.ニート、初日にしてぶっ倒れる。 ページ14
『…やべぇ…疲れた…』
開きっ放しのPCに突っ伏した。
作業には慣れてるけど…こんな夜遅くまで活字と戦うハメになるとは…
「お疲れ様です、燐さん」
隣の敦君がニコリと微笑む。
嗚呼…凄く癒しだ…←
『有難う…敦君も、お疲れ…』
「はい…って、大丈夫ですか!?顔色が良くないですよ!」
『だいじょ…ぶ…』(バターン)
「燐さんっ!?燐さーーーん!!!!」
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目覚めると、ベッドの上だった。
未だ身体が重い。
部屋の扉が開き、敦君が入って来た。
「…あ、目覚めましたか?」
『うん…ねぇ、此処って…』
すると今度は彼の背後から小さな人影が入って来た。
「…体調は大丈夫?」
『あ、うん。おかげさまで…えっと…』
「私の名は鏡花。此処にこの人と住んでる」
『そっか、一緒に住んでるのか……え?』
それを聞いて思わず瞬きをする。
…一緒に住んでる?
ん?それって…
『同棲…だよな…』(ボソッ)
あ、やべ声に出ちまった。←
その事に気付いても時既に遅し、2人の顔がどんどん真っ赤になっていく。
「あ、いやその…へ、部屋が!!空いてないとか、そういう事なんです!!」
『あ、うん、そ、そういう事なのね。御免御免、勘違いしちゃった』
というか私は2人の部屋にお邪魔していたのか。
え、じゃあ如何やって此処まで来たんだ?
『ねぇ敦君、此処まで如何やって移動させてくれたの?』
「あ、それは…」
「夜叉が運んだ」
『え?夜叉?』
すると今度は鏡花ちゃんの後ろから影が勢い良く入って来た。
影だと思ったそれは、人間じゃなかった。
何処か透けているし…かと言って、化物とか幽霊とか、そんなモノには見えない。
「…夜叉白雪。私の異能」
影…夜叉は鏡花ちゃんに近寄ると、手に持っていた何かを渡した。
ほへ〜…鏡花ちゃんの異能はコイツかぁ…
着物だし仮面付けてるし、なんか…なんか…
『かっけぇ…』
「「え」」
『あ、いや…なんか、格好いいなって』
それを聞いた鏡花ちゃんは驚いた様に目を見開いた。
「…そんなこと言う人、初めて見た」
『え、そうなの?私は格好いいと思うんだけどなぁ』
「……とう」
『?』
「…有り、難う」
鏡花ちゃんは恥ずかしそうに俯きながらそう言った。
わぁ可愛い。←
『えっと…如何いたしまして』
私は微笑んでそう言った。
13.ニート、ご馳走になる。→←11.ニート、探偵社に入社して吠える。
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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年12月19日 21時