prologue.ニートですが何か? ページ1
目が覚める。
カーテンの木漏れ日が眩しい。
ゴシゴシと目を擦りながら、散らかったままの部屋を見渡す。
『…きたな…今日掃除しないとな…』
そんな事を呟きながら、ベッドの上のPCを開く。
さぁ、何時もの作業を始めようかな。
『…っと、その前に…』
私はマウスを動かし、動画サイトを開く。
そのサイトは世界的にも有名な場所。
…そして、私の居場所の1つでもある。
『…お、登録者数増えてる。ありがたやありがたや』
両手を合わせて画面の向こうの人達に感謝する。
そうだ、今度は"登録者数増えたからそのお礼に"なんて題名で動画でも作ろうかな。
『あ、またあの人だ…』
コメ欄に何時も居るあの人。
__"白虎"さんは、どんな人なのだろうか。
[うぼつです。
今回はホラゲーシリーズですか?
何だか今迄より倍怖そうですが、ルミナスさんの実況は面白いのでつい見てしまいます(笑)]
人の良さが滲み出ているコメントに、思わずクス、と笑ってしまう。
ちなみに"ルミナス"というのは私のユーザー名だ。
『…本当にこの人は何時も優しいな。リアルでもモテてるんだろうな、きっと』
くだらない事を言いつつも、キーボードを打つ手は止めない。
そして返信を打ち終えて、タン、とエンターキーを打つ音が無機質な部屋に響いた。
『…ふぅ…』
コメント返信にすら苦労するようになったのは何時からだろうか。
…自分自身のコミュニケーション能力が低くなっていそうでちょっとだけ怖くなった。
『あ、そろそろ作業始めないと…』
今夜まで徹夜になったら大変だ。
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…こんなニート生活を送っていて、これからもそんな感じで生きていくのだろうと思っていた。
けれど…私は何故か、
『あの、武装探偵社って此処ですか?』
異能者だらけの正義を守る組織に入っていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年12月19日 21時