[二十八]ポートマフィアの何でも屋。 ページ31
次の日の朝。
目覚めたのはソファの上だった。
『…あのまま寝てたのか…』
起き上がると、太宰君の姿が無かった。
昨晩お茶が置いてあった机の上には1枚のメモが置いてあった。
[早朝から任務があるので先に行くね。
簡単な朝御飯は台所に置いておいたから良かったら食べてくれ給え]
『…太宰君…』
今気付いたが、よく見たら身体に掛かっていたのは毛布では無く太宰君の黒外套だった。
そのまま置いていってくれて良かったのに、朝御飯まで…こんな気遣いしてくれるなんて。
『…優しいな、太宰君は』
今度お返しに何か菓子でも作ろうか。
太宰君は何が好きなのだろう。
そんな事を考えながら、私は朝の支度を済ませ廊下へと出た。
暫く歩くと、1人の男が掃除をしていた。
その男はよくよく見たら知り合いだった。
『おや?織田作さんじゃないか』
私の声に振り向く織田作さん。
「A…久し振り、か?」
『2日ぶりだから久し振りでは無いかな。でも会えて嬉しいよ』
微笑みながらそう言うと、織田作さんも「そうだな…」と笑った。
「…あれ、そういえばそこの部屋…太宰の部屋じゃ無かったか?」
ドキリ。
ま、拙い。
『えっ?あー…あはは、実は昨晩ボクが部屋を間違えてしまってね…遅かったから泊まらせて貰ったんだけど』
慌てて誤魔化した。
昨晩の事がバレたら拙い。
だが織田作さんは対して怪しむ様な目も向けず、
「そうか、それは大変だったな」
と言った。
『…え?』 「え?」
『あっいや…織田作さんの反応が意外だったからつい驚いて…』
私がそう言うと織田作さんは「そうか?」と首を傾げた。
…嗚呼そうかこの人…天然なのか…
『…あははっ!織田作さんは面白い人だなぁ』
そう言って声を上げて笑った。
織田作さんは更に首を傾げて、それを見て更に笑ってしまった。
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くれーぷ/紅花(プロフ) - やぬっちゃんさん» ありがとうございます!そう言って頂けて良かったです(^^) これからも頑張ります( ´∀`) (2017年11月29日 6時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
やぬっちゃん(プロフ) - 面白かったです!次の作品も楽しみにしてます! (2017年11月28日 23時) (レス) id: b3f470051e (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - やぬっちゃんさん» コメントありがとうございます!はい、もうすぐ完結になりますね…最後まで頑張ります!ありがとうございます! (2017年11月28日 6時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
やぬっちゃん(プロフ) - 良かった………取り敢えずハッピーエンドになりそう!これからも楽しみにしてます! (2017年11月27日 22時) (レス) id: b3f470051e (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - 匿名さん@誰かのサブ垢さん» ご指摘ありがとうございます。編集致しました! (2017年11月5日 22時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年10月27日 20時