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コンクールその1.不足したトランペット ページ46

《敦side.》

森「そうか、トランペットが全員居ないのか…」





国木田「残念ですが…」







森先生が大きくため息を吐いた。







芥川が太宰さんに連れられ保健室に行った後、僕は国木田さんと共に先生達にそれを言いに職員室に来ていた。








今回の指揮は森先生だ。
努力し続けていた芥川を人一倍厳しく指導していたのも、森先生だった。
…まぁ、太宰さんも、だけれどね。









コンクールには出ない福沢先生やフィッツジェラルド先生もそれを聞いて衝撃を受けたみたいだった。









森「…仕方ない、トランペットが1人だけという危機的な状況だけど…やるしかないね」









国木田「…はい」








トランペットが1人しか居ない状況で演奏が成り立つのかどうかは分からない。
…けれどやるしか無かった。









と、その時だった。









「その不足しているトランペット…僕がやりましょうか?」









職員室の奥から凛々しい声が響いた。









森「…君は」









「ドストエフスキーと申します」









僕と国木田さんは全く聞いたことの無い名前に目が点になった。









森「嗚呼、君達は知らないのだね。彼は今日、高1Bに転校して来たドストエフスキー君だよ」









国木田「高1B…太宰のクラスか」









確か国木田さんは太宰さんとはクラスが違うんだっけ。
だから知らなかったのか…









森「私は別に構わないのだけれど…初見で吹けるのかい?」









ドストエフスキー「はい。聞いたところだと、昔やったことのある曲のようですから」









てことは前の学校では元吹部…だったのかな?









ドストエフスキー「それに…此方の学校でも吹部には入りたいと思っていましたから」









森「それは丁度いいね。…よし。国木田君、彼を追加して合奏しようか」









国木田「は、はぁ…」









敦「ち、一寸待って下さい。もし前日までに芥川の体調が回復したら、如何する積りですか?」








森「その時は…」









ドストエフスキー「僕が降りますよ。元々の演奏でやった方が良いでしょう」









森「…済まないね」









真逆の展開だけど…
なんとか今日の合奏が出来そうだ。









____コンクールまで、あと2日。

コンクールその2.前日譚→←日常その21.保健室にて。



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 学スト , 吹奏楽部   
作品ジャンル:ギャグ
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あっぴー - 私はホルンやってます。あるあるすごい共感しました合奏とかで音はずすとよく先生ににらまれます… (10月29日 18時) (レス) @page15 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
Hiro(プロフ) - 指揮棒折れるのわかります!と言ってもうちの学校棒ないんで金属の棒で叩いてそれが曲がるんですけれど。初コメ失礼しました (2021年12月8日 6時) (レス) @page21 id: 86439a7187 (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - koiさん» コメントありがとうございます!おお、私の好きな楽器← 私もチューバなのでよく言われて苦労していました…(^_^;) 共感して下さる方がいて嬉しいです♪ ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月17日 8時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
koi - お初です!私はユーフォやってます!4話目の中也がアンブッシュアで悩んでいる場面を見て、私もよく、アパーチャーが空いてないとか注意されているので親近感がわきました!更新頑張ってください! (2018年9月16日 19時) (レス) id: 86e16ba69c (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - 楓さん» コメントありがとうございます!宝島!懐かしい…あのアルトサックスのソロカッコいいですよね〜聞いてて凄く憧れてました笑 (2018年5月3日 16時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年10月26日 9時

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