maybe, i love… (ページ32)

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『…ん。』

さくら「A！！！！」

『さくら？？あれ？？』

目を覚ますと、

ベッドに横になってて

もう廉くんはいなかった。

あれ、私、

廉くんにギュってしてもらって安心して、

あの後どうしたんだっけ。

さくらは目の前で

目を真っ赤にしながら

さくら「A～守ってあげられなくてごめんね」

なんて。

『えええ！！私は全然大丈夫だよ！笑』

さくら「ほんと？」

『ほんとほんと！気にしないのー！』

さくら「A～～～～～～～～～～」

さくらってこんなキャラだったっけ。笑

まあいいや。笑

ちゃんと、廉くんにもお礼言わなきゃ。

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昼休みの終わり頃

早く廉くんを見つけようと廊下に出ると

紫耀先輩と莉子さんがいて

どうやらこっちに向かってきてるみたいだった。

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莉子「Aちゃん、ごめんなさい」

『えっ！？！？！？！？』

え！！！！

なんで突然謝られてるの？！私！

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莉子「朝の、やったの、私なの。」

自分でもわかる。

顔が引きつる。

だけど私はまた、自分を偽る。

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『気にしてないですから！大丈夫ですよ！』

ニコッと笑って。

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紫耀「Aちゃん、俺らのせいでごめんな。」

『大丈夫ですよ！あ、廉くん知らないですか？』

紫耀「え…」

『お礼言いたくて！！』

莉子「廉なら…もう話せないと思う。」

紫耀「あいつ、礼と付き合い始めたんだ。」

『……っ…、、、』

.

そんな…

気持ち、伝える前に玉砕しちゃうなんて。

.

『そーなんですね！おめでとうって伝えて下さい』

そして私はまた、

心の籠らない笑顔という、仮面を被った。

こんなところ廉くんが見たら

また、すぐに見破って

強がるなって言ってるやろアホ！

なんて暴言が飛んできそうだなあ。

って、そんな言葉さえもう聞けないんだよね。

だけどね、廉くん。

強がることでしか自分を保てない私をどうか…

許してください。

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