び ょ う い ん。

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北人「よいしょ、じゃあね、上の画面見てくれる？」






「……はい。」






北人「これがさっき撮った写真なんだけど、ここ、結構深くまで蝕んでるのね。

. とりあえず、ここが１番優先ね。あとはちょっと悪化しちゃった虫歯が

. ２、３本。それと、小さな虫歯があるぐらいだから、ゆっくり、

. Aちゃんのペースで頑張って行こうね。」






「……そんなに酷くなっちゃってるんだ。」






北人「そんな落ち込まないで？今日は、深い虫歯のところ、ちょっとだけお薬塗って、

. 終わりにしようかな、って思ってるから治療は、また１週間後ね。






「……はい。」






北人「じゃあ、お椅子倒すよ？」






「……はい。」






椅子が倒れていく。






北人「じゃあ、ちょっと上来ようか………よし、じゃあお口開けれる？」






「……あー」






北人「ん、鏡さん使うね……よし、じゃあ、お薬塗るんだけど、ちょっと

. スースーするやつね。それと、この機械は、電動ブラシみたいなのね。

. 痛くないから、頑張ってお口開けててね？」






「……(コクン」






北人「ちょっと音しちゃうけど、大丈夫だよ〜。」






そう言いながら、機械を口に入れて、歯に当てた。






振動が伝わってきて、ちょっと痛いかも。






「……ぁ………」





北人「どうした？」






機械を止めて、聞いてくれる北人先生。






「ちょっと痛い………」






北人「そっか、もうちょい我慢できる？」






「……うん、多分。」






北人「じゃあ、我慢できなくなったら言ってね？」






「……うん。」






また、機械の音が響く。






ん、結構痛くなってきた。






「いはっ……！」






北人「ごめんごめん、終わりにしようね。お薬乾かしたいから、

. ちょっとお口開けててね。」






「……(コクン」






北人「じゃあ、ちょっと待っててね。」






北人先生は、また隣の診察室に行ってしまった。





歯医者さんって忙しいのかな？






北人先生と慎先生の他に誰がいるんだろう。






そう思った。







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