び ょ う い ん。

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椅子が完全に起き上がると、






コップでうがいをした。







慎「終わった？」






「……はい。」






慎「ごめんね、痛かったね。」






「……大丈夫です。」






慎「じゃあ、ちょっと待っててね、北人先生もう少ししたら来ると思うから。」






「…分かりました。」






椅子は起き上がったままで、慎先生は奥の方に入って行った。






待ってると隣から聞こえてくる、






女の子の泣き声と、歯を削るｷｭｲｰﾝという音。






私もやらなきゃいけないんだよね。






大丈夫かな？絶対無理な気がする。






しばらくするとｷｭｲｰﾝという音は止んで、






北人先生の声が聞こえて来た。






北人「頑張ったね。もう痛いの終わりだから、あと、衛生士さんに

. お薬詰めてもらって今日は終わりね。」






女の子「……ﾋｯｸ…せんせぇ……きらいぃ……(泣)…」






北人「ありゃ、嫌われちゃったかぁ笑…ごめんね、来週も待ってるね？」






女の子「……あとどのくらい？」






北人「んー、そうだなぁ、あと、２、３回きたら、もう痛いことやらない。」






女の子「……じゃあ、行く。」






北人「……うん、待ってるからね？」






女の子「うん！先生、ありがと。」






北人「いえいえ、じゃあね。」






女の子「ばいばーい！」






その声が聞こえてすぐ、北人先生はこちらに顔を出した。






北人「ごめんね、お待たせ。」






「いえいえ、さっきの女の子かわいいですね。」






北人「あ、聞こえてた？大丈夫？怖くなっちゃったりしてない？」






「……ちょっと怖いけど、このままは嫌だし……」






北人「そっか、じゃあ、レントゲンの説明してもいい？」






「あ、はい。」






北人「よし、じゃあ………」






そう言って、北人先生は、パソコンを触り出した。









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