特別 ページ6
Aside
ス「ここまでが簡単なリングとボックスについての説明だ・・・。・・・質問はあるか・・・。」
「・・・大丈夫・・・。」
私は今、十年後のスクアーロの部屋に来ている。
スクアーロが私と向かい合うように座り、
説明をしてくれる。
手にする資料を見つめながら私は説明を聞いていた。
この世界ではリングに自分の属性である炎を灯し、
ボックスに火を注入することで特別な武器を出し、
戦闘をする方法が主流になっているようだ。
十年前にディーノと話した事を思い出す。
ディーノは遠い未来でこのような事になってしまう事を
危惧していた。
しかしそれは十年後、
現実になってしまったようだ・・・。
ス「炎には種類がある。俺は雨属性だ。」
「・・・。」
スクアーロはそう言うと自分の指に付いている
リングに火を灯した。
その炎は青く輝いている。
ス「雨属性の炎には沈静効果がある。武器などを通してこの炎を浴びた相手は体の動きや武器の動きが鈍くなる・・・。」
私はスクアーロの炎を見つめる。
それぞれ炎には種類があり、属性が違うと
その効果も変わる。
凄い複雑な関係のようだ。
ス「Aの場合は・・・・。」
「？」
スクアーロはそこまで言うと黙ってしまった。
どうしたのだろうか・・・・。
私はスクアーロの顔を覗き込むようにして見る。
ス「Aは・・・特別なんだ・・・。俺達とは違う・・・。」
「・・・違う・・？」
スクアーロはそう言いうと私を真っすぐ見つめる。
私は皆と違う？
どういう事だろうか・・・。
ス「A、リングは持ってるだろ・・・？」
「リング・・・・。」
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年8月2日 9時
