約束 ページ28
スクアーロ side
ガシャァアアンッ！！
ス「っ！！」
俺の目の前にあった鏡は白蘭の銃弾を受け、
粉々に砕け散った。
散った鏡の破片が俺に降り注ぐ・・・。
ス「・・・・。」
鏡が地面に砕け落ちる音が鳴りやむと
その場は静寂に包まれる。
誰も口を開かない。
俺は立っていられなくなり地面に膝を付いた。
ス「っ・・・・A・・・・。」
また・・・俺は・・・
Aを守れなかった・・・。
俺は約束したんだ。
Aを守ると。
二度とAを手放さないと約束したのだ。
それなのに・・・
その約束は破られてしまった・・・・。
俺は地面を拳で殴りつける。
フ「どーするんですかー。A先輩連れて行かれちゃいましたよー。」
べ「コレ。ヤバくね・・・？A、炎灯せねぇんだろ？戦えねぇし。」
ル「どっどうしましょ〜！Aちゃん無事よね〜！？」
事態の深刻さを理解した奴らが話し出す。
そう。今のAは炎が出せない。
それはこの時代において、武器が無いのと
同じだ・・・。
白蘭は今の所Aを殺す事は無いだろうが、
もし、Aがこのまま炎を灯せないとなると
白蘭にとってのAの存在価値が無くなるかも
しれない。
そうなったら白蘭がどうするか・・・
容易に想像できる。
ザ「・・・・。」
ザンザスは何も言わない。
しかし機嫌は最高潮に悪いようだ。
自分の目の前でAを連れ去られたのだ。
殺気も凄い出ている・・・
この殺気は白蘭に向けられたものか・・・
それとも俺達の助けを待たずに自ら命を絶とうとした
Aへのいら立ちか・・・
・・・・いや。
両方だろう。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年8月2日 9時
