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咆哮 ページ17
「・・・・ボス・・・？」
ザ「・・・ベスター。」
私がどうしたのかとボスに声をかけるとボスは
ライオンの名前を呼んだ。
するとライオンはボスと私の前に立ちふさがるように
立った。
ザ「・・・耳をふさげ。」
「！！」
グァァアアアアアウウウウウ！！！！
ドッガァアアアアアンンンンン！！！！
それは一瞬の出来事だった。
ボスの指示に私が耳を塞いだと同時に凄い振動が
私を襲う。
塞いだ耳から微かに聞こえたのはライオンの咆哮と
瓦礫の崩れ落ちる音・・・。
驚いて閉じた目をゆっくりと開けるとそこには
先ほどまでいた部屋は無く、辺りは瓦礫の山だった。
まるで何かに爆撃を受けたかのような惨状だった。
ザ「・・・・離れてろ・・・。」
「・・・うん・・・。」
私が状況を理解できずに固まっているとボスが
私を見下ろし言った。
見れば私達の少し先の上空に誰かが居る・・・。
たぶん敵だろう・・・。
ここまで敵が攻めて来たのだ。
先ほどの攻撃からしてかなりの強者で
ある事もわかる・・・。
私がここに居ては足手まといだ・・・。
私はボスの命令に返事をするとすぐにボスの後ろの
瓦礫まで走り身を潜めた。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年8月2日 9時
