知り合い ページ42
部屋には少しピリピリとした
雰囲気が漂う。
ツ「ちょっ！獄寺君、落ち着いて！！」
そんな雰囲気を感じ取ったツナは獄寺のすぐ近くまで
駆け寄ると、獄寺を宥める。
しかし、獄寺は目の前のベルフェゴールを
睨み続けている。
べ「しししっ。俺達、寿司食いに来ただけなんだけど。何？殺るの？」
山「！」
ツ「ひぃっ！！」
警戒を解かない獄寺を見てベルフェゴールはそう言うと
どこからともなくナイフを取り出し構えた。
ベルフェゴールの持つナイフはキラリと
怪しい光を放つ。
ツ「えぇえ！？ちょっ！こんな所でぇ！？」
取り出されたナイフを見て、ツナは顔を真っ青に
しながら叫んだ。
その時・・・
山「！」
べ「！」
獄「！」
ツ「！！」
「・・・・・・・。」
睨み合っている獄寺とベルフェゴールの間に
Aが静かに立った。
べ「・・・。」
獄「・・・。」
「・・・・。」
しかし、２人の間に入ったAは何も話さなかった。
無表情で２人の間に立ち続けている。
もしかして、２人の喧嘩を止めようとして
いるのだろうか？
ツ「え、えっと、２人とも落ち付いて？あ！Aちゃんお寿司食べに来たの？」
「・・・。」
Aは何も話さなかったが、Aが２人の間に
入り込んだおかげで空気が変わった。
その瞬間を見逃さず、ツナがあわてて気を逸らそうと
Aに話しかける。
Aはツナの話に乗ったようで、黙って頷いた。
父「なんだ武、その２人知り合いなのか？」
山「ん？おう！そうだな。」
遠くからそんなやり取りを眺めていたオヤジが
俺に話しかけて来た。
Aがどう思って居るかは分からないが、
俺はAの事を友達だと思っている。
ベルフェゴールは・・・
まぁ・・・知り合いではあるのでセーフだ。
俺はオヤジに返事を返す。
父「なんだ、それならお代はいらねぇから、たくさん食べてけばいい！」
「・・・。」
べ「・・・・マジ？」
するとオヤジは店の入り口に立つ２人に
向かって叫んだ。
オヤジの言葉を聞いたベルフェゴールは
驚いている。
まぁ、オヤジならそうするだろうと思っていた。
山「はははっ。って事だからとりあえず二人とも座れよ。」
べ「しししっ♪めっちゃラッキーじゃん。」
「・・・。」
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月29日 4時
