夜空を見上げる鮫と月 part６ (ページ40)

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宿題ページ40

山本 side

家の外からはセミの鳴く声が今日も元気に
響いている。

　山「今日も暑いのな～。」

俺はそんなセミの声を聞きながらそう言って
自分の部屋の扉を開けた。

すると、俺の後ろから２人も俺に続くようにして
部屋に入る。

　ツ「お、お邪魔しますー。」

　山「おう、ゆっくりしてってくれよな。」

　獄「ケッ。なんで山本の家なんだよ・・・。」

部屋に入ると俺達は机を囲むようにして座り込んだ。

今日はツナと獄寺が家に来ていた。

と言っても、遊びに来ている訳では無い。

俺達が集まったのは夏休みの宿題を進める為だ。

俺達は昨日、宿題を片付ける為にツナの家に集まった。

しかし。

そこに、突然の訪問者が現れたのだ。

ツナの家の玄関で俺達が出会ったのはツナの
知り合いであるディーノさんと・・・

少し前にイタリアへ帰ってしまったAだった。

俺達はまさか再びAに出会えるとは思わず
凄く驚いた。

久しぶりに会ったAは相変わらず無表情で
無言だったが。

俺はそんなAに再び会えて嬉しかった。

ところが・・・問題が一つ。

俺達は久しぶりに会った２人と話し込んでしまい、宿題を
全然進める事が出来なかったのだ。

今日、ツナの家にはランボもイーピンも家にいるとの事
だったので、今日は俺の家で宿題をする事になったのだ。

　山「とりあえず、部屋で待っててくれ。今飲み物用意してくる。」

俺達は教材を取り出し、宿題を始める準備をする。

俺は始める前に飲み物を用意して来ようと思い、
席を立つと部屋の扉に手を掛けた。

　山「そうだ、オヤジが昼に寿司を奢るって言ってるから食べてってくれよな！」

　ツ「えっ！？いいのっ！？」

俺がそう言うとツナは驚きの声を上げる。

　獄「ケッ。夜も食わせろ。」

　ツ「獄寺君っ！またそんな事言って・・・。」

　山「はははっ！なんだかんだ言って獄寺、寿司好きだよな。」

俺はすぐに飲み物を用意すると、部屋に戻る。

そして、皆で宿題を片付け始めた。

難しい問題や分からない所も多かったが、俺達は互いに
分からない箇所を教え合いつつ進めていく。

集中していると時間が進むのが早い。

気が付けば時計の針は昼過ぎを示していた。