学校 ページ22
Aside
「・・・・。」
ホテルに車が着くと各々で自分の部屋に荷物を運ぶ。
今回滞在するホテルはボスも一緒なので、
とても豪華なホテルだ。
大きなホテルの最上階。
とても広い部屋に豪華な家具。
ふかふかのベット。
「・・・・。」
自分が今使っている部屋もかなり豪華だが、
ここの部屋も負けてはいない。
外出先の私の部屋なんてこんなに豪華でなくても
良いのに・・・。
そんな事を考えながら私は荷物を鞄から出し整理する。
トントントン・・・
「・・・？」
その時。
部屋に響き渡ったのは扉をノックする音。
私は視線を部屋の扉へと向ける。
誰かが私の部屋をノックしているようだ。
「・・・・。」
・・・・誰だろう。
ベルでも訪ねてきたのだろうか？
私はそう思いながら扉を開ける。
デ「よぉ！A！」
「！」
私が扉を開けると、そこにはなんとディーノが
立っていた。
私は思っても見なかった人物に少し驚く。
「・・・・。」
ディーノも同じホテルなんだ・・・。
私は目の前に立つディーノを見つめる。
今回の任務はキャバッローネからの依頼。
任務当日、ディーノ達とは一緒に行動する事に
なっていた。
なので、宿泊するホテルを同じにすれば何かと
効率が良いとスクアーロは考えたのだろう。
そう考えれば、ディーノがここに居るのも
不思議ではない。
そんな事を考えつつ、私はディーノを見つめる。
デ「この間は本当に悪かったな・・・あの後大丈夫だったか？」
「・・・。」
私はディーノのその言葉に、あの日のカッコいい彼と、
自分の鞭に絡まったドジっ子の彼を思い出した。
ディーノと最後に会ったのはパティスリーでケーキを食べ
その後、怪しい男達に襲撃されたあの時だ。
デ「これから、ツナの所に顔を出しに行くんだ！Aも良かったら一緒に行かねぇーか？あれから会ってないだろ？」
「・・・・・。」
ディーノを見つめ、あの日を思い出していると
彼はそんな事を言い出した。
どうやらディーノはこれから沢田に会いに行くようだ。
沢田と知り合いである私をディーノは一緒に行こうと
誘っている。
「・・・・・。」
私は別に・・・会わなくてもいい。
私は暗殺者。
彼らと関わらない方が、お互い平和なような気がする。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月29日 4時
