次の任務 ページ20
「・・・・。」
私は資料に目を通しながら数週間前の事を思い出す。
数週間前にディーノがヴァリアーに来ていたが・・・
今回の仕事は、その時ディーノがヴァリアーに
依頼した仕事なのだ。
「・・・。」
なんでも、キャバッローネの取り仕切る街で最近、
武器の横流しによるチンピラの暴徒化が進んでおり、
住民達の安全が脅かされているらしい。
チンピラの暴徒化はキャバッローネの方で対処した
らしいが、武器を流していた元凶はなんと日本に
居るらしいのだ。
そんな情報を聞いたボンゴレファミリーの九代目が
キャバッローネに協力するべく。
九代目直属の暗殺部隊、ヴァリアーが出動する事に
なったのだ。
べ「しししっ。面倒な事は全部跳ね馬に任せて俺達は適当に雑魚を殺してればいいんだろ？」
ス「簡単に言えばそうなるが！だからって勝手に遊びに行ったりするんじゃねぇーぞ！！」
レ「・・・フン。なぜ俺達ヴァリアーがわざわざ日本に行かねばならんのだ。」
マ「仕方ないよレヴィ。日本に居るアイツらはまだ子供だし。こういう仕事は僕達の仕事なのさ。」
ザ「・・・。」
「・・・。」
マーモンの言う、日本に居るアイツらとは沢田達の事を
言っているのだろう。
日本での仕事ならば、沢田が対応すればいい話なのだが、
言っても彼らはまだ子供。
一般の中学生として生活している沢田達がこんな事に
関わるのはよく無いだろう。
特に日本は平和な国だから。
ス「いいかぁ！基本的には俺達は援護という形での参加だ。跳ね馬も同行するが、あまり好き勝手に行動すんじゃねぇぞ！」
「・・・。」
会議室にスクアーロの声が響く。
しかし、
皆は日本でどう過ごすかと言う内容の会話で
盛り上がっていた。
こんな感じで・・・・大丈夫なのだろうか？
「・・・。」
私は少し心配になりながら、ふと、視線を
ボスへと向ける。
この会議が始まってから何も話さず黙っていた
ボスだったが・・・・。
ザ「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・。」
会議室の中央。
一際大きな椅子に座るボスは足を組んだ姿勢のまま・・・
眠っていた。
「・・・・・。」
ボスも今回の任務は興味がないらしい。
・・・・本当に。
・・・大丈夫だろうか。
私が眠っているボスを眺めていると、楽し気な会話の中
会議は終了した。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月29日 4時
