秘密の場所 ページ40
獄寺 side
「隼人！こっちこっち！早くー！」
獄「お、おいっ！そんな走るなって！！危ねぇだろ！」
Aは俺の名前を呼びながら少し先を走って行く。
俺もAの後ろを追って、日の差し込む林の中を
走り抜ける。
怪我がだいぶ回復した頃、Aは俺を秘密の場所に
案内すると言って、俺を山に連れ出した。
そこは街からさほど遠くない場所に位置していたが、
街に住む住人は立ち入る事はほとんど無いのだろう。
綺麗な自然がそのまま残っていた。
Aはその山の事を良く知っていて、キイチゴが
たくさん採れる場所や、大きい魚が釣れる川、ウサギの
家族が住む巣穴など、いろんな場所を教えてくれた。
そんな中でも、今日Aが教えてくれる場所は
さらに山奥で・・・
本当に人なんて誰も辿り着いていないのでは
ないかと思われるような場所だった。
俺はそんな山奥でAを追いかけて走る。
日差しが差し込む木々の間をAの声が
通り抜けた。
「隼人！！見て見て！ホラっ！」
獄「！！」
俺はAの隣に追いつくと、Aの指差す
方を見て驚いた。
山の中を抜けた先に広がっていたのは開けた草原地帯。
そこには多くの綺麗なレンゲソウが咲き乱れていた。
俺はそのあまりの綺麗さに言葉を失う。
「私のお気に入りの場所なの。凄く綺麗でしょ？」
Aはそう言うと俺の手を引いて
草原の真ん中まで誘う。
山間を抜ける涼しい風が静かに通り抜けると、
風に吹かれてレンゲソウが揺れる。
レンゲソウが揺れると甘い花の香りが俺達を包み込んだ。
「どう？凄いでしょ？」
獄「あぁ・・・。」
俺がそう言うとAは俺を見て嬉しそうに笑う。
そして俺の手を引いてその場に座り込んだ。
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猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます。忘れてしまっても大丈夫ですよ。「雲月」の話とはあまり関係ありませんからね。それに、私はあなたが読んでくれた事を覚えていますから。いつも、私の話を読んでくれてありがとうございます。今後もよろしくお願いします。 (2020年4月2日 5時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - しばらくして忘れる未来が見えました(o･д･) (2020年4月2日 4時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - どうしましたコレ？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫のこたつ(プロフ) - あーちんさん» 小説お読みいただきまして、ありがとうございます！コメント凄く嬉しいです！今の世の中、少し大変ですが皆で乗り越えて行きましょうね。今後も「雲月」を楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2020年3月28日 17時) (レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2020年3月21日 20時
