幸せな笑顔 ページ39
「そうだよ！しばらく泊って行って？君が泊ってくれたら私嬉しい！」
獄「っ・・・。」
すると今まで黙っていたヤツは俺の手を取って
笑いかける。
無邪気に、明るく笑いかけるその笑顔は・・・
とても可愛かった。
獄「っーー。」
そんなヤツの笑顔を見て、今まで考えていた不安や
警戒心が吹っ飛ぶ。
俺は顔が赤くなるのを抑えられなかった。
父「ははは。コラA、お前は遊び相手が欲しいだけだろ？」
「そ、そんな事ないよー！怪我が心配なんだよ！！」
獄「・・・・。」
俺達のやり取りを見ていたヤツの父親はそう言って
ヤツの頭を撫でる。
ヤツは頬を膨らませながら、父親に向かって叫んでいた。
獄「・・・・。」
住んでいる場所はスラム街の一角。
家も立派とは言えないし、彼らの身なりもみすぼらしい。
それでも。
この家の中では、楽しそうに笑うヤツの笑い声と、
笑い続けるヤツを、両親が暖かい眼差しで
見守っていた。
そこには、俺が知らない本当の「家族」の姿があった。
母「ふふふ。そういう事だから遠慮はいらないのよ？Aの遊び相手として泊っていきなさい？」
獄「・・・・。」
そんな事を考えながら黙っていると、ヤツの母親が俺に
近づき、俺の頭を優しく撫でる。
俺は少し悩んだけれど・・・
静かに頷いておいた。
「泊まってくれるの？やったぁ！あ！私、A！君は？」
俺が頷くのを見るとヤツは目を輝かせながら俺の手を
再び握る。
そして俺に向かって自己紹介をした。
獄「・・・・隼人・・・。」
「これからよろしくね！隼人！」
俺が自分の名前を言うとAは嬉しそうに笑う。
その笑顔は幸せに溢れていて
とても眩しかったのを覚えている。
これが・・・
俺とAとの出会いだった。
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猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます。忘れてしまっても大丈夫ですよ。「雲月」の話とはあまり関係ありませんからね。それに、私はあなたが読んでくれた事を覚えていますから。いつも、私の話を読んでくれてありがとうございます。今後もよろしくお願いします。 (2020年4月2日 5時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - しばらくして忘れる未来が見えました(o･д･) (2020年4月2日 4時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - どうしましたコレ？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫のこたつ(プロフ) - あーちんさん» 小説お読みいただきまして、ありがとうございます！コメント凄く嬉しいです！今の世の中、少し大変ですが皆で乗り越えて行きましょうね。今後も「雲月」を楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2020年3月28日 17時) (レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2020年3月21日 20時
