日常 ページ23
Aside
「お母さん、お父さん。行ってくるね。」
母「いってらっしゃい！」
父「気を付けるんだぞー」
私はそう叫びながら売りカゴを持って家を出た。
カゴの中には母手作りのクッキーやパンが入っていて
良い香りを漂わせている。
今日もいい天気だから広場へ行こう。
きっとお客さんが沢山集まる。
私はそう考えていつもの広場へ向かう。
綺麗な街並みの真ん中にある広場。
そこには噴水があって、色んな人達がその噴水の
周りで穏やかな時間を過ごしている。
私が売りかごを持ってそんな広場へ行くと多くの人が
声をかけて来た。
男「そのクッキー１つ！」
爺「お嬢さん、今日は何があるんだい？」
子「ぼく、このパンがいい！」
私が売り物を持って歩くと、常連さん達や通りかかった
お客さんが私を取り囲み商品を買ってくれる。
私は次々に話しかけて来るお客さんと会話しながら
パンやクッキーを売って行く。
たくさんあった商品は今日もあっと言う間に
完売してしまった。
私は広場に集まる人々と会話をしながら
噴水へ近づく。
噴水へたどり着くと持っていたカゴを静かに足元に
置いた。
それを見て、私を知っている人達が噴水の周りに
集まって来る。
「今日は、どうしましょうか？」
私は集まった人々に話しかける。
するとその中から様々な声が上がる。
男「俺、一昨日のヤツがいい！！」
女「やっぱり最初はいつものがいいわ！」
子「ねぇーいつ始まるのー？」
私はそんな声を聞きながら、微笑み頷く。
「そうですね、じゃあまずはいつもの歌にしましょうか？」
私がそう尋ねると自然と拍手が沸き上がった。
私は集まるお客さんにお辞儀をすると
１つ深呼吸をして歌い出す。
温かな日差しに包まれて、私は歌う。
この場にいる皆が幸せになれるように。
いつもの感謝の気持ちを込めて。
私は願いを込めて歌い続ける。
集まった人々は私の歌声に静かに耳を傾ける。
たまたま通りがかった人々も私の歌声を聞いて
足を止める。
一曲目を歌い終えると私は拍手に包まれた。
今日も、私は幸せを願って歌う。
私の歌を聞いて、たくさんの人が喜んでくれる。
私はそれが嬉しくて、日が暮れるまで歌い続ける。
それが、
私の日常だった。
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猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます。忘れてしまっても大丈夫ですよ。「雲月」の話とはあまり関係ありませんからね。それに、私はあなたが読んでくれた事を覚えていますから。いつも、私の話を読んでくれてありがとうございます。今後もよろしくお願いします。 (2020年4月2日 5時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - しばらくして忘れる未来が見えました(o･д･) (2020年4月2日 4時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - どうしましたコレ？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫のこたつ(プロフ) - あーちんさん» 小説お読みいただきまして、ありがとうございます！コメント凄く嬉しいです！今の世の中、少し大変ですが皆で乗り越えて行きましょうね。今後も「雲月」を楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2020年3月28日 17時) (レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2020年3月21日 20時
