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迷惑 ページ33
Aside
「・・・。」
雨は変わらず降り続け、私を濡らす。
私はそのまま校舎裏に座り込んでいた。
雨で濡れて、ワイシャツが肌に張り付く。
座り込む私の隣に水溜まりが出来て小さな
波紋を作っている。
その水溜まりには灰色の雲が映っている。
「・・・・。」
あの彼女達は私の存在を否定している。
私がいる事で隼人が彼女達を相手にしないから。
隼人は私がこの学校に転校してきてからずっと私を
心配し、様子を伺い、話しかけていた。
私が居るから。
隼人は私を心配している。
「・・・。」
私が中途半端に存在しているから。
私はいろんな人に迷惑をかけている・・・。
隼人だけじゃない。
山本君や沢田君。
彼らも私の事を心配し話しかけて来るし、
それに・・・
雲雀さん。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2020年1月12日 16時
