雲が聴くのは月の歌 part３ (ページ24)

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茶葉ページ24

雲雀 side

僕は今日も、机に座り書類を作っている。

この書類は校内で活動する各委員会の
活動報告会で使用するのだ。

各委員会の委員長が月末に集まり、
その月の活動内容を報告をする。

その会議の書類だ。

　「・・・・。」

　雲「・・・。」

僕が書類を確認していると、いつものように彼女が
僕の机に入れたてのお茶が入ったコップを置いた。

最近の彼女は僕の仕事を手伝いながら
いろんな事をしている。

今のように僕にお茶を入れたり、
書類をファイリングしたり、
この部屋を掃除したり。

さらには、校内の緑化運動の為にこの前設置された
花壇の世話なんてものもしている。

これらの仕事は彼女自らが手伝うと言って
引き受けた事だ。

僕は彼女が居れたお茶を飲む。

副委員長が入れるお茶よりもおいしい気がする。

彼女がお茶を入れるようになってから、
お茶の種類が増えた。

どうやら彼女はその日によって茶葉を
変えているらしい。

　雲「・・・・。」

　「・・・。」

僕はお茶を飲みながら、彼女を見る。

彼女はソファーに戻り、計算機を叩いている。

計算しているからか、彼女の顔は少し、
真剣な表情だった。

計算機を何度か叩き、書類に結果を書いている。