言う事ができたら。 ページ41
Aside
ツ「えぇえっ！？Aちゃん！？」
「・・・。」
雨の中、遊び続けてどれくらい経っただろうか？
滑り台で遊びだしてすぐに、公園にやって来たのは
沢田君だった。
滑り台を下りて、駆け寄って来たその子を抱え、
私は沢田君を見つめる。
沢田君は私の姿を見て驚いていた。
ラ「Aは俺っちの子分だもんね！」
ツ「はぁっ！？何言ってんだよ！！」
「・・・。」
私の腕の中でその子は叫ぶ。
すると沢田君も叫ぶ。
そんなやり取りを見て、私は２人が
知り合いであると理解した。
ツ「Aちゃん、ごめん！！ランボが迷惑かけて！！」
「・・・。」
迷惑・・・？
この子は別に私に迷惑なんてかけていない。
この子はとても元気に遊具で遊んでいた。
私はそんなこの子を見て、
少なからず元気をもらっていた。
ブランコで遊ぶその子の背中を押してあげたり、
シーソーの反対側に座り、一緒に遊んだり。
雨の中でこの子と遊ぶのは、小さい頃を思い出して
とても懐かしかった。
私も幼い頃はこうやって遊んだ。
それはもう二度と帰って来ない幸せな時間。
思い出すと少し苦しいけれど、私と遊んで過ごす
この子が、昔の私のように楽しんでくれているのが
私は嬉しかった。
なのに・・・。
ラ「ランボさん別にAに迷惑かけてないもんね！」
ツ「何言ってんだよ！どう見ても迷惑かけてるだろ！？」
「・・・。」
沢田君はそんな私の考えなんて知らずに、
その子に向かって叫んでいる。
その声は少し怒っていた。
「・・・。」
違う・・・別に迷惑なんかじゃない。
私はこの子に遊びに誘ってもらえて嬉しかった。
・・・そう、言えたらどんなにいいか。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます！皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (
レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年11月28日 10時
