子分 ページ3
その子は私を指差すと、
キョウコと言った。
もしかして、京子ちゃんの事を
言っているのだろうか？
ラ「ガハハハ〜！今日からオマエはランボさんの子分だもんね！！」
「！」
そう言うとその子は私の手を引いて公園へ誘う。
私はいきなりの事でどうしていいか分からず、
そのままその子に付いて行く。
ラ「まずはブランコだもんね！！」
「・・・。」
そういうとその子は私をブランコに連れて行く。
ラ「子分はランボさんの事押す役だもんね！！」
「・・・。」
その子はわくわくした表情で私を見る。
私は仕方なく、ベンチに鞄を置き、
その上に傘を置いた。
これで多少は濡れないだろう。
・・・私は濡れるけど。
私は鞄を置くと、ブランコに座るその子の後ろに立ち、
ほどよい力加減で背中を押す。
ブランコが揺れるとその子はとても楽しそうに笑う。
その子の楽しそうな笑い声は静かな公園に響き渡った。
その後も私は滑り台、シーソー、鉄棒など
その子の遊びに付き合った。
しばらく遊ぶと、その子は疲れたのかベンチに座った。
私もその隣に座る。
ラ「子分はなんて名前？」
「・・・。」
するとその子は私を見上げて話しかける。
どうやら名前が知りたいようだ。
私はメモとペンを取り出し名前を書くと
その子に見せた。
ラ「A？」
「・・・。」
その子が私の名前を呼ぶ。
私はその子を見つめながら黙って頷いた。
ラ「ガハハ〜！！Aは今日から俺っちの子分だもんね！！」
「・・・。」
その子はそう言って笑う。
どうやら私はこの子の子分にされてしまったようだ。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます！皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (
レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年11月28日 10時
