雲が聴くのは月の歌 (ページ21)

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気絶ページ21

山本 side

　山「獄寺。ナイスフォローだったぜ。」

　獄「ケッ。今度は自分で何とかしろよな。」

俺はフォローに入った獄寺に話しかける。

今日の体育の授業はバレーボールだった。
体育は楽しい。

教室でずっとノートを取ってるのはつまらない。
俺はそんな授業よりも体育が好きだった。

　ピピー！！

　「タイムアップー！試合終了ー！」

審判のその声で試合は終わる。
試合は俺達のチームが勝利した。

どんなスポーツでも全力でやると楽しい。
そんな事を考えなが隣の女子のコートを見る。

　山「ん？あれ、Aか？」

　獄「っ！？A！？」

ふと視線をやった女子の練習コートには
誰かが倒れている。

見れば、それは今日転校してきたAだった。
俺と獄寺は急いでそのコートに駆け寄る。

　獄「A！！」

　山「おいおい、大丈夫か！？」

　京「獄寺君！山本君！」

Aに駆け寄ると、その隣には笹川と黒川が
心配そうに寄り添っていた。

　京「パスしたボールがAちゃんにぶつかっちゃって・・・。」

　黒「気絶しちゃったみたいなんだ・・・・。」

　獄「っ！A起きろ！！」

笹川と黒川の二人は俺達に説明する。
獄寺はAを起そうと体を揺すった。