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体育の授業 ページ19
Aside
京「私、笹川京子。Aちゃんよろしくね。」
花「私は黒川花。よろしく。」
「・・・。」
私は２人に小さくお辞儀をする。
今は、午後の体育の授業中。
今日の体育は体育館でバレーボールのようだ。
先生の指示でパスの練習をするためにチーム別に
分かれていた。
京「Aちゃんはバレーボール得意？」
「・・・・。」
準備運動をしていると京子ちゃんが私に
そんな事を聞いた。
私はそもそもバレーボールをやった事が無い・・・。
私はその質問にどう答えていいか分からず、
少しテンパる。
じっと私を見つめる瞳。
私は目が合わせられなくなり、目線が泳ぐ。
声が出ないと知らない２人は私の事を
少し不思議そうに見ている。
京「苦手・・・なのかな？」
花「じゃあ、一緒に練習しよう。」
京「そうだね！練習すれば上手になるよ！」
「・・・。」
２人はそう言って私の手を引き、
コートまで誘導する。
正確には伝わっていないが、
彼女達はこんな私を見捨てなかった。
優しい人達なんだろう・・・。
私はそんな事を思いながら2人に付いて行く。
ボールを用意するとしばらく３人でパスの練習をする。
初めてのバレーボールは私にとって難しかった。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年10月29日 16時
