月が夜空に浮かぶまで ページ35
私は今まで何度も姿を隠し、
彼の前から消えて来た。
それでもこの鮫はずっと私を追いかけて
姿を消した私を探し、
私に愛を叫び続けた。
夜空にずっと一人だった私はそんな
サメの存在に気が付いた。
そして何をしてもどこに居ても
私の事を想ってくれる。
そんなサメが好きになった。
彼は絶対に私を裏切る事は無い。
私を捨てる事は無い。
例え何度月が地球の向こう側に隠れても、
彼はそれでも夜空を見上げて私を想う。
そんなスクアーロを・・・
私は愛してしまった。
一度その感情に気が付けばその気持ちは
溢れて
溢れて
止まらない。
そして私の中で溢れた愛情は
私の心の傷を埋めて行った。
ス「A・・・愛してる・・・俺は・・・幸せだ・・・・・。」
「私も・・・幸せ・・・」
スクアーロは私にキスを落とす。
そのキスを私は静かに受け止めた。
私があの海で願った最後の願い。
彼の幸せ。
その願いは月の私が自分で叶えるのだ。
彼の隣に私はずっと一緒にいる。
そうする事で彼が幸せなら。
それは私の幸せだ。
私達は仕事を忘れてキスし続ける。
そのキスは日が沈み、
月が夜空に浮かぶまで続くのだ。
ＥＮＤ
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猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます！まさかコメントいただけるとは思っていなかったのでとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月27日 14時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 気になる気になる (2019年10月27日 13時) (レス) id: d72df01982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年10月19日 10時
