鮫の愛情 ページ34
Aside
私はスクアーロを見つめて話す。
「スクアーロが・・・愛してくれるから・・・もう・・・大丈夫。」
ス「！」
私はそう言ってスクアーロに微笑みかける。
そう・・・
確かにあの日。
私は母に「死んで欲しい」と言われ、
ナイフで刺された。
お腹に深く刺さったナイフは私の体に激痛をもたらし、
溢れて止まらない血は青色を覆い、
綺麗なドレスは赤くなってしまった。
そして、
そんな激痛は体だけで無く私の心にまで
届いていた。
母は私の事なんて最初から最後まで
愛していなかったのかもしれない。
今では真意を確認する事もできない。
私はあの時確かに心に深い傷を負った。
しかし・・・
その時に思ったのだ。
それでも・・・
私は愛されていると。
母からは愛してもらえなかった。
だけど・・・
私にはスクアーロがいる。
スクアーロは私をいつも深い愛情で包んでくれた。
ボスやヴァリアーの皆も私の事を心配し、
優しくして愛してくれていたけれど。
スクアーロが私に向ける愛情が一番大きく、
深く、熱い愛情だった。
「スクアーロ・・・私・・・まだ言ってなかった事があるの・・・・。」
ス「・・・？なんだぁ・・・。」
そう。
私はまだ彼に伝えていない事がある。
それはきっと彼が一番聞きたかった言葉。
「スクアーロ・・・愛してる・・・・。」
ス「っ！！」
「私・・・スクアーロの事・・・大好き。ずっと一緒に居たい・・・愛してるの・・・。」
私はそう言うと笑う。
するとスクアーロは私を引き寄せ、
腕の中に閉じ込めた。
その腕の中は温かくて彼の匂いがする
私が一番好きな場所。
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猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます！まさかコメントいただけるとは思っていなかったのでとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月27日 14時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 気になる気になる (2019年10月27日 13時) (レス) id: d72df01982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年10月19日 10時
