戻った日常 ページ32
スクアーロ side
窓からは傾きかけた太陽が俺達に陽光を送る。
そして静かな部屋に響くのはペンの走る音と
紙が擦れる音。
ス「・・・・。」
「・・・・。」
俺達は部屋を埋め尽くす山積みの書類を片付けている。
と言うのも、Aが居なくなったあの日から
仕事がどんどん溜まっていき、一向に減る事が
なくなってしまったのだ。
あの時の俺はAを失った喪失感と絶望で
心身共にボロボロだった。
そんな状態の上に今まで二人で片付けていた仕事を
１人で片付けなければならなくなり、
こんな事になってしまったのだ。
ス「う゛ぉぉおい、A、そこの報告書取ってくれぇ。」
「・・・コレ・・・？」
俺達は今、全力で報告書を作り、書類を片付けている。
Aが無事に俺の元に戻って来てくれて本当に
良かったと思っている。
それは仕事面においても言える事だった。
Aがいるだけであっと言う間に書類の山が
片付いていく。
流石Aだ、仕事の効率がいい。
「・・・あ・・・・。」
ス「？どうしたぁ。」
Aが俺の指示で報告書を持ってくると、
Aが小さく声を出した。
「・・・・。」
Aが見ていた報告書は、あの日の任務の
報告書だった。
あの日の任務とはもちろん、豪華客船のカジノの任務だ
その報告書には船長の事と、Aの母親の
対処の報告が記載されていた。
Aが無事に戻って来た時、俺はあの日の
出来事を詳しく聞いたのだが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます！まさかコメントいただけるとは思っていなかったのでとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月27日 14時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 気になる気になる (2019年10月27日 13時) (レス) id: d72df01982 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年10月19日 10時
