俺が愛した青い色 ページ20
俺はいきなり目の前に広がった景色に言葉を失う。
ゆっくりと近づくと
カランッ
俺の足元に何かがぶつかる・・・。
ス「！！これは・・・・。」
それは血で真っ赤に染まった銀色の
ナイフだった。
そのナイフは朝日を浴びて怪しく光る。
ナイフに付いている赤い血も、
床に広がる血溜まりも、
すでに乾き始めていた・・・。
ス「・・・・。」
目の前に広がる景色から読み取れる事。
それはこの血が流れてからかなりの時間が
経っているという事だけ・・・。
このナイフが誰の物だとか、
この血は誰の物なのかとか、
そんな事は分からなかった。
ス「・・・A・・・？」
何も理解出来ていないのに。
俺は無意識にその場に居ないAの名前を呟く。
朝日が強い光を放って世界を染める。
朝日に染まった世界は光に包まれて白色になる。
海も、
船も、
俺も、
目の前に広がる赤色も皆、
同じ色になる。
そんな世界の中に
俺の探す青色はどこにも無かった。
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猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます！まさかコメントいただけるとは思っていなかったのでとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月27日 14時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 気になる気になる (2019年10月27日 13時) (レス) id: d72df01982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年10月19日 10時
