合言葉 ページ11
マーモン side
僕は今、客船の地下室に来ていた。
普段であればこんな所、一般客は来る事が
できないだろう。
赤ん坊の姿をしている僕なんてもっての外だ。
しかし、
僕とすれ違う船員達は僕と目を合わせる事も
無く通り過ぎる。
それもそのはず。
僕の姿は幻覚によって一般人には見えていない。
マ「ム・・・ここか。」
ベルとルッスーリアが言っていた怪しい倉庫。
そこには確かに厳重に鍵で施錠され、見張りの
男が1人扉の前に立っていた。
僕はゆっくりとその男に近づく。
ヴォォン！！シャラシャラシャラ・・ガキンッ！！
男「！！？な、なんだっ！？」
マ「・・・。」
僕は幻覚で男の体に鎖を巻き付ける。
男はいきなりの出来事に驚いているが
体を拘束され、動けない。
マ「ねぇ。ここって何が入っているんだい？」
男「っ！？誰だ貴様！」
僕は幻覚を解き、自分の姿を男に見せる。
マ「質問に答えなよ。そうしないと痛い目に遭うよ。」
ギリギリギリ・・・
男「ぐぅ・・・・。」
僕は幻覚の鎖を締め付ける。
男の体に鎖が強く食い込んだ。
男「お、俺も知らない！ただ、見張るように言われただけだ！」
マ「・・・。」
男は突然の出来事に混乱していたようだが、
痛みに耐えかね僕の質問に答える。
見れば、男のズボンには鍵が付いていた。
マ「ここの鍵を持っているのに、中に何があるのか知らないのかい？それは変だね。」
ギリギリギリ・・・
僕は鎖をさらに締め上げる。
男「がぁっ・・・い、いや・・・俺は本当に知らない・・・。俺はここで合言葉を言って来る奴らに鍵を貸す為にいるんだ・・・。」
マ「・・・合言葉？」
僕が少し鎖を緩めてやるとその男は脱力し、
床に座り込んだ。
座り込んだ男から鍵を取り上げると扉に鍵を差し込む。
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猫のこたつ(プロフ) - コメントありがとうございます！まさかコメントいただけるとは思っていなかったのでとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月27日 14時) (
レス) id: d3f62d5375 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 気になる気になる (2019年10月27日 13時) (レス) id: d72df01982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年10月19日 10時
