水の行く末 ページ48
「！！？」
そこで私は気が付く・・・
水は低い場所に流れる・・・
そしてここはまだ地下１階・・・
この下には・・・
ドッカァァアアアン！！
「！」
先を見ると、爆発した部屋の隣の部屋も同じように
爆発していた。
爆発する部屋が近づいてきている・・・
べ「・・・まさか・・地下２階は・・・。」
「・・・。」
そう、地下１階から染み出す水はここよりも低い
地下２階に流れ込む・・・。
先程も考えていたように排水ポンプが稼働してないと
したら・・・。
地下２階は水で溢れ、水槽のようになって
しまっているだろう。
？「やっと分ったかい？まぁ、正解は君達の目で直接確かめさせてあげるよ。」
べ「クッ・・・」
ベルが苛立ちながら拳を握る。
？「そうそう、ちなみに君達が探してる薬だけどね？」
ドッカァァアアアン！！
「！！！」
さらに爆発が近づく。
もう、後が無い・・・。
？「こんな湿度の高い所には保管しないよ。」
べ「！！！」
「！！」
ここに薬があると言ったのはここの残党だ・・・
つまりこれは・・・
べ「・・・・罠かよ。」
？「そう！最初から仕組まれていたんだよ！残党が残っていればまた君達ヴァリアーはやって来る！復讐ができる！！！」
ハッハッハッハッハッ！！！
「・・・。」
携帯からは男の嘲笑う声が響いている。
べ「・・・。」
「・・・。」
？「さぁ・・・お別れの時間だね、楽しい時間をありがとう。そして・・・・・さよならだ。」
べ「チッ！！」
「っ！！」
ドッカァアアアアアアアアンッ！！！！
男が別れの挨拶を終えると同時に、私達の目の前の
部屋が爆発した。
風圧によって壁に叩き付けられる。
同時に足元は崩れ浮遊感に襲われた。
朦朧とした意識の中。
最後に見えたのは、
「・・・・・。」
ベ「っ！！！」
落下しながらも私に向かって手を伸ばす・・・
ベルの姿だった。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月20日 13時
