夜空を見上げる鮫と月 (ページ5)

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自分の部屋ページ5

Aside

ス「う゛ぉおい！ここがお前の部屋だぁ！」

広い廊下を歩いていると突然叫ばれて足を止める。

私の前を歩いていた彼は長い銀髪をなびかせ
こちらに振り向いた。

　「・・・。」

彼の名前はＳ・スクアーロ。

耳が痛くなるほどの大声でしか話せないのか、これでも
暗殺部隊の指揮官を務めているのである。

　ス「う゛ぉおい！ボケっとしてねぇでさっさと部屋に入れぇ！」

「・・・。」

黙って立っていたら自分の部屋の扉ではないのに
スクアーロは蹴破るようにドアを開けて部屋に入った。

乱暴だなと思いながらも私も続いて部屋に入る。

　ス「仕事や任務があった時は呼びに来る。それ以外の時間はここで過ごせぇ。」

「・・・。」

部屋に入って見渡すと、豪華な作りの部屋だった。

置いてある家具はどれも高級そうだし、ベットも
大きくふかふかだ。

　ス「何か追加で欲しいもんがあるなら俺かルッスーリアにでも言ってくれ、用意してやる。」

　「・・・。」

すでになんでも揃っていそうな部屋だが、そう言うので
何かあったら頼もうと思いつつ了解の意味を込めて
黙って頷いておく。

こんな豪華な部屋を使った事なんてないので自分の
部屋だと言われても実感はまだ全然無いのだが。

これから慣れていくのだろうか。