私が代わりに ページ40
「・・・。」
私はいつものように心の中で答える。
君の仕事は私が片付けて置いたよ・・・
あの後、
私は交換した未処理の山をなんとか片付けてスクアーロ
の部屋に行くと、スクアーロは変わらず机に突っ伏した
ままの状態だった。
相当疲れていたのだろう・・・
まぁ、貯まっていた仕事は片付いたので寝かせたままで
大丈夫だ。
私は書類を机に置いて、起さないようにそっと
部屋を出た。
その時、時刻は既に午前４時を回っていた。
べ「今、スクアーロが何日徹夜するかでマーモンと賭けてるんだぜ？今頃も仕事してるとしたら俺の勝ち♪」
「・・・。」
ベルはしししっと笑いながらとんでもない事を
言い出した。
君達は上司で何をやってるんだ・・・
と言うか・・・。
「・・・。」
スクアーロは今頃夢の中。
そして徹夜したのは私だった。
書類が片付いたのが午前４時。
あの後私は部屋に戻るとすぐにお風呂に入った。
お風呂から出るとそのまま隊服に着替え、任務の準備を
してから一睡もせずに部屋を出たのだ。
そのせいで寝不足だ。
まぁ、スクアーロと比べたら大した事は
してないのだが。
「・・・。」
スクアーロで思い出す。
朝、部屋を出た後に用事があって、ルッスーリアの
部屋に寄ったのだが。
そろそろルッスーリアは気が付いただろうか？
「・・・！」
ベ「・・・。」
考え事をしていて黙っているとベルが顔を覗き
込んできた。
べ「しししっいつもより反応薄いね、寝不足？」
「・・・・。」
そうだよ。
ベルのせいでね・・・。
私は心の中でそう返したのだった。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月20日 13時
