見当たらない ページ25
スクアーロ side
ス「う゛ぉぉおおい！A！！どこに居やがる！」
仕事を終えて城に戻るとAの姿が見当たらない。
部屋に居なかったので、俺は城中を探し回っていた。
Aに限って仕事をサボる事は無いだろう。
今の所、仕事と言っても雑用ばかりやらせているが
言われた事はきっちりやるし、仕事も早い。
ミスもなく、こちらとしてはとても助かっている。
相変わらず無表情で言葉は話さないが、仕事をサボる
ベルよりも優秀だ。
ス「チッ。何してやがるんだぁ！？」
探しても探しても見当たらない。
こんな広い城の中、闇雲に探すのはなかなか大変だと
今更に考える。
今朝、俺がA1人に任した猫探しもこんな感じ
だったのではないかと考えると少し悪い事をしたと思う
さらに言えば小さな猫なのだから捜索範囲はさらに
広がるだろう。
もしかして今もまだ探しているのか？
Aも猫を探しながら
移動しているのだとしたら・・・
ス「う゛ぉぉおおい！Aっ！！」
見つけるまでに時間がかかりそうだ・・・。
すれ違う他の隊員に聞き込みもするが、最後に見かけた
場所がバラバラで全く参考にならなかった。
ス「・・・！」
そんな時、歩いている廊下の先に扉が開け放たれた
ままの部屋があった。
あそこはボス、ザンザスの部屋だ。
何かあったのかと、部屋を覗き込む。
ス「・・・。」
ザ「・・・。」
部屋ではザンザスがいつものようにソファーに
座っていた。
ス「う゛ぉおい、扉開けっ放しでどうかしたのかぁ？」
意味も無くザンザスが扉を開けっ放しにしていたとは
思えず、俺は話しかける。
するとザンザスはゆっくりと目を開け・・・。
ザ「・・・・連れてけ。」
と言って、視線を寝室へ向けた。
ス「・・・あ゛ぁ？」
ザ「・・・。」
俺は何を言っているのか分からず聞き返したが、
説明は無い。
ザンザスの視線の先は寝室だが・・・
俺は寝室の扉に近づき、扉をゆっくりと開けた。
ス「・・・。」
中に入ると、ザンザスが使っているデカい
ベットがあった。
まぁ、寝室なのだから当たり前なのだが。
そのベットの上には・・・
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月20日 13時
