おやすみ ページ17
ルッスーリアが興奮しながら語りだす。
娘？
私が？
なんの事だろうか・・・。
マ「・・・A、お金にならないオカマの妄想なんかに付き合わなくてもいいよ・・・。」
ル「あらぁ〜！何言ってるのよぉ〜私達はファミリーでしょぉ〜！だからAちゃんも家族なのよぉ〜♪」
「・・・。」
ルッスーリアは楽しそうに語るが、マーモンは
うんざりとしている。
そういう事か。
それで私を娘などと言い出したのか。
こんな私を娘だなんて言ってくれる人は
いなかったからか、何か変な感じだ。
マ「ほら、もう良いだろう？もう遅いからお開きだよ。」
「・・・。」
マーモンの言葉で時計を確認すると、確かにそろそろ
日付が変わりそうな時刻だった。
ル「あら！大変！随分付き合わせちゃったわねぇ〜今日はお開きにしましょ〜！Aちゃん先に戻りなさい？」
「・・・。」
ルッスーリアは席を立って片付けを始める。
「・・・・。」
私も手伝おうと食器に手を伸ばす。
ル「Aちゃん！良いのよ〜今日は疲れたでしょ〜？マーモンと片付けるから先にお休みなさい〜？」
マ「ム・・・なぜ僕が・・・。」
ル「いいでしょ〜♪女の子は早く寝なくちゃいけないのよ！寝不足は美容の大敵なんだからぁ♪」
「！」
そう言って私から食器を取り上げてしまった。
マーモンも文句は言っているがそれほど嫌がっている
様子は無く、片付けを手伝っている。
「・・・・。」
私はそんな二人を見て、黙って頷いてから
ラウンジを出た。
ル「Aちゃんおやすみなさい〜♪」
マ「おやすみ・・・。」
「！」
ラウンジを出る直前に二人は私に言った。
私にそんな事を言ってくれる人なんて・・・
今まで・・・
「・・・おやすみなさい。」
私は二人にそう返事を返すと、ラウンジを出て
自分の部屋へと戻って行った。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年7月20日 13時
