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お皿が三枚… ページ4

貴「さぁて、さっきのお札を天に帰してやるか。」

Aは机から立ち、さっきのお札を取り出した。

貴「外でやるから、4人も来なよ。」

土「お、おぉ。」




貴「それじゃ、ちょっと離れてて。」

Aはお札を口にくわえ、目をつむった。

パン、パン、パン!と手を三回叩くと、足元が光り、強い風がふいた。

俺達の学ランが風でなびく。

Aは目を開けて、くわえたまま息をフゥ…とふいた。

すると、お札に書かれていた文字だけが宙に浮いた。

口からお札を取り、左右の人差し指の間に挟む。

貴「悪き行為をする妖怪よ、おとなしく天へ帰りなさい。」

??「い…や……だ…
目が…欲し…い……」

貴「帰るのです!」

??「お前の……目が…欲しい…!」

貴「さぁ!」

??「や…だ……
キエル……キエ……」

フワッと文字が空高く飛んでいく。

それと同時に足元の光と風がやんだ。

土「さっきの声、お前の?」

貴「ううん。
眼奪いの声…」

威「これで、もう妖怪はでないの?」

貴「眼奪いだけはね。
でも、また襲いに来るかもしれないな。」

Aは、お札を空高く投げた。

お札は勝手に火が着き、灰になった。

貴「今日は帰った方が良いわ。
これ、渡しとくね。」

渡されたのは、4つの紫のお守りだった。

貴「それ、首にかけといて。
妖怪の声が聞こえるようになるから。」

威「首にかければいいんだね?」

神威がお守りを首にかけた。

威「わ、すごいや!
クオってこんな声だったんだね!」

土「え?」

俺達もお守りを首にかけた。

ク「私の声が聞こえるか?」

それは低く、勇ましい声をしていた。

声だけでも震え上がってしまう。

ク「お前たちのこと、しばらく見物させてもらうぞ。
妖怪相手にどれだけ出来るかな?」

俺はコクッと頷いた。

貴「あんたたち、クオを怒らせないようにね。
クオが怒ったら大変なことになるわよ。」

高「わかった。」

貴「じゃ。」

威「バイバーイ^^」


俺達はお寺の階段を下りた。

お皿が四枚…→←お皿が二枚…



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作者名:アシュリー | 作者ホームページ:   
作成日時:2013年10月8日 19時

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