21. ページ21
黙っていれば何か言い出すかと思いきや、何も言ってこない。
気まずいんだけどなにこの時間。
なんか話さなきゃ、
「あ、いつから一人暮らししてるの?」
JK『うーんと、4ヶ月前くらいかな?』
「わりと最近なんだ〜!どう?生活は。」
どうして私が司会進行を務めているのおかしくない?
JK『楽しいし、ラクだよ。まあそりゃ家事とかは大変だけど良い息抜きになってる。Aは実家?』
「うん、実家だよ。出る予定もない笑」
JK『そうなんだ。でも、Aは寂しがり屋だから一人暮らし向いてないかもね。笑』
え、この関係で寂しがり屋とか言う……?
「そ、そうだね〜!!しょっちゅう実家帰っちゃいそう!笑」
JK『ふふっ、』
なんで、笑うの。
付き合ってた頃も、私が寂しがるとそうやって笑ってたよね、
「ジョングクは、一人暮らししてて寂しくならないの?笑」
JK『まぁ……寂しくなった結果が、これだよね、』
「……っ、」
寂しいから私に電話してきたの?
どうして私なの?
いや、私だけなはずがない。
きっと何人かに電話したけどこんな時間だからみんなもう寝ていて、たまたま私が電話をとれたってだけのことなんだきっと。
「みんなにかけて誰も出てくれなかったらどうするつもりだったの〜笑」
JK『いや、それはしてないよ?』
「え?」
JK『Aにしかかけてないよ。』
「そ、そうなんだ、」
JK『うんっ』
うんっじゃなくてさ……
ほんと、どうしたのジョングク
それからはジョングクがたくさん話を振ってくれて、どんなお仕事してるのとか最近聞く曲は何とか、他愛もないことを話した
.
JK『A、まだ眠くない?』
「そろそろ眠くなってきたよ」
時計を見れば、針は4時を指している。
2時間も話してたんだ……
JK『もう寝る?』
「うん、そうしようかなあ」
JK『じゃあ、寝ようよ。』
「……っ、え、」
ああ、思い出した。
付き合っていたころ、私たちはよく寝落ち電話をしていたね。
ジョングクが“じゃあ寝ようよ”って言ったら、それは寝落ちしようの合図だった。
私は確か、
「うん、おやすみ。」
こう言ってた。
そしたら……何だっけ?
JK『A?』
「なあに?」
JK『ふふ、おやすみ。』
そうだ。そうだった。
私がおやすみって言った後、名前を呼んでくれて、優しく笑って“おやすみ”って言ってくれてた。
いつもより、うんと甘い声で、おやすみって。
1397人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ophelia(プロフ) - つんつんさん» コメントありがとうございます。そんな風に言っていただけて嬉しいです…!! テテかっこいいですよねぇ。今後ともよろしくお願いいたします。 (2021年1月27日 14時) (レス) id: 3a40962bf2 (このIDを非表示/違反報告)
ophelia(プロフ) - Haruka Mineさん» コメントありがとうございます。初めていただけたお言葉、とんでもなく嬉しいです!今後ともよろしくお願いいたします^ ^ (2021年1月27日 14時) (レス) id: 3a40962bf2 (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 毎晩連日連夜、この作品の続きを妄想して眠りにつくほど大好きなお話です。ありがとうございます。どうかグクの告白は無視してテテとくっつくストーリーも書いてくださいませ。更新楽しみにしております。 (2021年1月26日 23時) (レス) id: 10d830fb65 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Mine(プロフ) - コメント失礼します…!ずっとずっとお話大好きで読ませて頂いてます!思わずこの展開待ってました…と思い勢いでコメントしてしまいました!これからも楽しみにしています! (2021年1月23日 2時) (レス) id: d3e0ba4e92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ophelia | 作成日時:2020年12月6日 21時