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急いで部屋に戻ると、私のテーブルに置き手紙が残されていた。


内容は、今日の夕飯はレインと一緒に食べるから…というもの。


あれ、レインはマックスと一緒に食べるんじゃ…。




「Aー、いる?」


「ま、マックス!?」




コンコンと数回扉がノックされた後、扉越しにマックスの声が聞こえた。




「レインがアオリオと食べるみたいでさ。今日の夕飯、もし良かったら一緒に食べないか?」


「食べる!ちょっと入って待ってて!」


「ありがと、慌てずゆっくりでいいからな」




マックスを廊下で待たせるわけにもいかず、部屋に招き入れた。


部屋は多少私物で散らかっているけど、マックス相手なら見られても問題ない。




「へぇ、最近はこんなものも読んでるのか」


「それね、すっごく面白かったの!全部で3冊ある長編SF小説なんだけど、読みだしたら止まらなくて一気見しちゃった!今度貸すね!」




何故なら、散らかっている私物の大半が本だから。


マックスも持っている本は殆どコミックだけど、読書をするのは好きらしい。


こうして積み重なってる私の本を吟味しては、気になったものを手に取っていく。


言うなれば、私とマックス好みの小さな図書館のような。




「今日のご飯って何かな、この前話してたマンドラゴラの炒め物だったらいいね!」




準備をしながら本を吟味しているであろうマックスに話しかけるが、返事がない。


本に夢中になっているのかなと振り返ると同時に、優しい香りが私を背後から包む。


これは紛うことなきマックスの─────。




「ごめん、ちょっとだけ…」


「…いいよ、いつもお疲れ様」




アドラの保父的立ち位置のマックスといえど、当然人間であり学生。


ある程度疲労がたまると、私と二人きりでいる時にだけ、こうして背後から抱き締めてくる。


彼なりの甘えたがり兼、ストレス解消法というわけだ。


この時のマックスに対しては、私も普段は感じる事のない母性というもの実感してしまう。




「…無理してない?」




ふとマックスが顔を上げ、私の肩に顎を乗せて微笑んだ。




「無理はしてないさ。誰かの役に立ったり、みんなを見守る事は俺としても嬉しいことだから」


「そっか、それならいいの」


「でも、Aの寝坊癖には振り回されてるかもな」


「なにそれ、マックスの意地悪」




アドラ寮の一室に、私とマックスの笑い声が響き渡った。

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竹駒(プロフ) - ゴリラパーティーさん» ゴリラパーティーさん、コメントありがとうございます!リクエストについては追って公開しますのでお待ちください…! (2月29日 14時) (レス) id: ec7e084a84 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラパーティー(プロフ) - ほんとにいつも喜んで作品読ませてもらってます(?)私なんかがリクエストなんておこがましいですがマックス先輩とのいちゃいちゃ?してほしいです!!返信はわざわざ送ってくださらなくても良いです!いつも見てます(今?って話ですよねすみません) (2月23日 11時) (レス) @page15 id: f1f12a25a1 (このIDを非表示/違反報告)
竹駒@土日祝更新遅め(プロフ) - 桜さん» 桜さん、コメントありがとうございます!マックス先輩の小説がないので、それなら私が…と書いてしまいました。楽しんでいただけているのであれば光栄です! (2月21日 22時) (レス) id: 7767493df5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 貴方のお陰で私は生きていけます。ありがてぇ、ありがてぇ…!好きですぅぅあああッ (2月21日 3時) (レス) id: 16dfaae67e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:竹駒 | 作成日時:2024年2月16日 12時

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