無理やり合コンに連れていかれたら相手はあの有名歌い手さん達でした。【歌い手】ぱーとすりー！ (ページ46)

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「……と、いうことで」

坂「付き合うことになりましたー！！」

いぇーい！と手をぱちぱちするさかたん。

文化祭が終わり、その週の休日。私達はとりあえずユズとセンラに報告へ。どーせセンラん家にいるんだろうと思ったら、案の定いた。いちゃいちゃしてた。

2人とも目を丸くして驚いている。…が、すぐに笑顔に変わった。

ユ「……ま、そうなるだろうね！」

セ「せやねえ」

「え、驚かないの」

ユ「最初はちょっとびっくりしたけど、でも見てたら…ねw」

セ「早よくっつけよこいつら、位に思うてたわ」

「わお」

おっかなびっくり。

坂「俺結構前からAのこと好きやったんやけど」

「いつから？」

「俺らが転校してきてちょっと経った位？」

「結構初期じゃねwww」

坂「うんww」

「わいはよー分からんわ。何か気づいたら返事してた」

坂「え、ひどないwww」

「まあさかたんとならやっていけるだろうなーって」

坂「えへへ嬉しい」

ユ「おいお前ら」

セ「いちゃいちゃタイムを邪魔したのが運の尽き」

ユ「報告終わったんならさっさと出ていけこんにゃろう！」

「きゃー。暴力反対」

セ「坂田さん…？」

坂「ごめんなさいもう2度としません」

セ「分かればよろしい」

「えーと…じゃあそういう事で」

坂「お邪魔しましたー！」

ユ「お幸せにね！」

セ「坂田、Aちゃん泣かすなよ～」

坂「泣かせへんし！！」

センラの家を出て、一緒に帰る。

空は夕焼け色に染まっていた。

坂「んっ」

「お？」

坂「んっ」

手をこちらにぐっとつき出しているさかたん。

「…ああ」

さかたんの大きな手に、私の手を重ねる。

坂「Aの手、ちっちゃ！」

「うるちゃい。手はこう」

そういってお互いの指を絡めるようにして繋ぐ。いわゆる恋人繋ぎってやつ。

さかたんはぷるぷると震えていた。

坂「もー！！何可愛いことしてんの！？」

ぎゅううっ、と苦しいくらいに抱き締めてくるさかたん。

その温もりを離したくなくて、さかたんの背中にそっと手を回す。

そのままぐりぐりとさかたんの胸板に頭を押し付ける。

さかたんの髪が首筋に当たってくすぐったい。

すると急に体を離され、さかたんの大きくて澄んだ瞳が私を捉える。

坂「…なあ、A」

「なんだね坂田くん」

坂「俺、泣かせへんからな」

耳まで赤く染まってる。

ほんと可愛いんだから、もう。

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