100話 ページ4
「せっかくスーツに着替えたからすこし訓練でもすればよかったと思ってる?」
と廊下を歩きながらピエトロが私にきく。
『思ってるわ。でも腕が完治しないと連れて行ってもらえなくなっちゃうから我慢ね。』
「そういうこと。無理は禁物だからね。」
ピエトロは当たり前のように私の治療についてきてくれる。
『ピエトロ?
医務室に行くだけなら私1人でも大丈夫よ?
武器とか防具の準備とか、しなくて大丈夫なの?』
「俺は基本、戦う時に武器を持たないし、武器の整備とかいらないからね。
服もみんなと違ってただの運動着。」
と笑って答えるピエトロに、
『でも、』と私が続けようとすると
ピエトロはいきなり立ち止まって私の前に向き合い、私の両頬を軽く指でつまむ。
『!!?』
「正直に白状すると、
俺がAと一緒にいたいってだけなんだよね。
それとも、Aは俺と一緒にいるのは嫌?」
と首をかしげる。
私がすぐに首を横にふると、
ピエトロは「それなら一緒にいてもいいでしょ?」とイタズラっぽく笑って私の頬から手を離して歩き出した。
ピエトロにはいつも抱き上げて移動してもらったりしているけど、ピエトロと私の顔がすごく近くて動揺してしまった。
「A?何してるの?医務室行くよ」と立ち止まってしまった私にピエトロが振り向いて言う。
『ええ、』
ピエトロは私の怪我を心配してくれている。
これからは、なるべくピエトロだけでなくみんなにも心配をかけないようにしなきゃね。
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太郎 - 更新楽しみにしています (2019年6月18日 1時) (レス) id: 15ed4f4dec (このIDを非表示/違反報告)
アダ子 - 面白かったです!更新頑張ってください!あと、無理なら大丈夫なんですがソーとの絡みも見たいです! (2019年5月12日 9時) (レス) id: 392992cf49 (このIDを非表示/違反報告)
名無し9253号(プロフ) - 更新待ってます (2019年5月11日 17時) (レス) id: aecb058d52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 最高の作品です!更新楽しみに待ってます!! (2019年2月4日 23時) (レス) id: 911ee47c82 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅるむ(プロフ) - 更新待ってます、、 アベンジャーズの小説少ないのでこういうの読めてほんと嬉しいです( ; ; ) (2018年12月13日 4時) (レス) id: 1d3274300d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じぇら | 作成日時:2017年2月15日 19時