【東リベ】Re: (ページ11)

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何処か、温さを感じ、
目を開けた

さっきよりも断然に真っ暗で、
星が瞬いていた

…え、今何時＿＿＿＿＿

堅「…お、起きた」

視界がぼやける中、
目を擦っては、見上げた

目の前には、
裸の龍宮寺堅くんが＿＿＿＿＿＿

いや、何で裸…？
上裸だけですけど

何故、裸…？？？

「冷えてきたから、ドラケンが掛けてくれたんだ」

僕の隣に座ってニカリと笑ったのは三ツ谷隆くん
僕の意思を汲み取って、教えてくれたのだ

万次郎「なぁ、」

地べたに座った佐野万次郎くんは、
僕に問いただした

″お前等、何者″と

さっきの話の続き、と頭で理解した

A「人違い＿＿＿＿＿」

万次郎「あんな特殊な髪色、そうそう居ねぇ」

…そもそも論で、
好きでこの髪の毛に生まれたわけじゃないです

万次郎「″一緒に居た奴を詮索するな″と俺等に云った
俺は、詮索する気はねぇ

…けど、お前等があそこに居た理由が検討つかねぇ」

真面目な表情を見せる佐野万次郎くんに、
僕はただ″人違いだ″と再度告げた

A「私たちは、三兄妹だから
私は何も知らないし、私に言われても困ります」

万次郎「………徹底してるな、お前等」

A「兄に伝えときます」

万次郎「…今日は、もうお終い
また、今度ね」

さっきとは一変して、"また今度"と宣言された
…いや、こちらから願い下げなんですが

鞄を持っては、下まで一緒に階段を降りては、
黙って立ち去ろうとする僕に"あ、さっきの女の子"と近付いてきた女の子
………居たっけか、知らね

万次郎「エマ、帰るぞ」

エマと呼ばれた女の子
眉目秀麗、容姿端麗etc…

そんなことわざが、似合うくらいに整っていた

エマ「えー」

万次郎「ケンチンはその子送ってくから」

エマ「…そっかぁー」

何処か寂しそうな声
それを感じ取ってしまえば、
本能的に口が動き始めた

A「私、一人で帰れるんで
大丈夫ですよ」

そう言っては、いつもの道へと戻ろうと、
足を進めようとすれば、急に浮遊感に襲われた

万次郎「俺と帰るのと、ケンチンと帰るの
………どっちがいい？
二択に一択な」

ニッコリと読めない笑顔を貼り付けた佐野万次郎くんは僕を持ち上げた
とんでもない究極な選択肢を僕に叩きつけたものの、
僕の答えは一つだった

A「一人で帰宅一択」