キバナさんのオキニちゃん【剣盾】

10話 帰宅 ページ11

ブイゼルと握手を交しAのポケモンが遊び疲れてモンスターボールに戻ればもう日は沈み辺りは暗くなっていた。


｢さ、帰るか｣


『あ、その前にホテル探さなきゃ、今からでも入れるところあるかな』


｢ん？聞こえなかったのか？｣


『え？』


｢帰るんだよ、オレさまの家に｣


『と、言うと？』


｢お前は今日オレさまの家に泊まるの｣


『そ、そんな、！悪いよ！』


｢オレさまがいいって言ってんだから遠慮しなくていいんだぜ｣


『でもほら、噂とか、！』


ごにょごにょと言い訳のように言葉を並べる彼女につい呆れ顔になってしまう、このままじゃ埒があかない


｢Aは｣


『う、ん？』


ズイッと顔を近づける


｢オレさまと一緒は嫌なのか？｣


『ち、ちが、そういう訳じゃ…』


彼女がこう言えば断れないのを知っていてずるい質問を投げかける


｢違うならいいよな、ほら、帰るぞ｣


『んー、わかった、お邪魔します…』


手を差し出せば恥ずかしそうに緩く手を握られつられてオレさまもなんだか小っ恥ずかしい気持ちになる。


｢A｣


『なぁに』


｢呼んでみただけだ｣


『なにそれ』



クスクスと笑う彼女を見れば恥ずかしさからきたぎこちなさは消えあの頃と変わらず仲睦まじく家に帰宅した。

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