【喧嘩松】私は守られるほど弱くないよ2【マフィア松】

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「プハァ……！」


ゴクゴクと、私が入れたお酒を一気に飲み干すおそにぃは、既に四杯目に突入している

………何故私はこんな格好をしているのだろう

「おそにぃ、これって確かおそにぃが持ってる大人な本の格好だよね」


私は、いわゆる花町の女の人のような、肩を出して、足を出して、とにかくそんな人の格好をさせられている


いや、別にいいんだけど………おそにぃが望むのなら………

「今まで頑張ってきたご褒美で今日は何でも言うこと聞くよ」って言った私が悪い

「ん〜？A、そこはわっちって言わなくちゃなぁ〜」

なるほど、既に出来上がってるようですね、おそにぃ……


まあやってやりましょうか…カラにぃには敵わん私の演技力


「もう一杯いかがですか？お客様……それとも、そろそろわっちのお相手をしていただけるんでありんすか…？」

そうやっておそにぃの膝の上にのり、頬に触れてからゆっくり顔を近づける

口角を上げて、声に息を混じらせて、目に色をかけて…


まるで、本物みたいに



「こらやり過ぎ。お兄ちゃんとそう言うことしたかぁないでしょーが」

「あたっ」

おそにぃのあきれた声と顔と共に頭に軽くチョップを喰らい、私は間抜けな声を出す

「酷いよおそにぃ……やれっていったのおそにぃだよ…………」

「お兄ちゃんは純粋なのー、ドーテーからかうと痛い目みるよー？」

えぇえ……………

「私、普通にこういうのするけどなぁ……お仕事で………」





「は…………？」


あっコレヤバイやつ





「また俺に内緒で喧嘩でもしてんの？風俗？


それともあれか？お前、マフィアでもやってんの？」



一番ヤバイ人にバレてしまった


目が笑ってなくて、殺気が凄くて、体が震える



動けなくても、何をしてても………



おそにぃは紛れもなく松野家で最強だと、再確認した

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