【喧嘩松】私は守られるほど弱くないよ2【マフィア松】

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「っゲホッゲホ！！ガハッッ！」

自分の口から流れ出る大量の血液と、疲労が溜まり、震える腕と足

頭がクラクラして、頭が回らなくて、足取りが不安定

攻撃を回避するのが精一杯で、体が頭に追いつかない


「もういい加減諦めろよA俺も暇じゃ無いんだよ」


若干息の切れている一にぃは、汗を拭いながらまた銃で私の足元を狙うので、限界突破した自分の足を無理矢理うごかして回避する


痛い、痛い


一にぃから何度も攻撃を喰らった体は、既に限界が来ていて、これでもかと言うほどに私の身体を蝕む

このまま地面に伏せて、何もかも諦めて意識を手放したい


ずっと自分に嘘をつき続けて自分の好きな人にも思いを伝える事もできなくて



もういっそ、このまま死んでしまった方が＿＿＿＿＿＿






だめ


そんなんじゃ私は私のままだ

何時迄も、大切にされてる私じゃだめ


私はっもっと強くならなきゃいけない………ッッ







「っいつも甘えてばかりで、兄ぃの後ろにいて、なにもしなかったそんな要らない私なんか、死んだ方がマシだ……ッッ！！！」


僅かな体力を使い、私はナイフを握り締めて一にぃに向かって走る







パァァン！！！！！と、路地裏に響き渡るその場に適切じゃない音と鉛が体に食い込む独特の痛みが、足に走った



「あーあ、だめだろ？A………お兄ちゃんを傷つけるなんて…………な？」




傷付いて動けなかったはずの足をなんともないような足取りで歩いて

私のお気に入りの銃を中指でクルクルと回しながら黒く笑う家にいるはずのその人は、私に対して確かに銃を放った





「おそ………にぃ………ッッ！？」

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