【喧嘩松】私は守られるほど弱くないよ2【マフィア松】

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ピッピッピッ、っと心拍音と同調して流れる機械音

そして、私の目の前で、ベッドに横たわる、長男のおそにぃ

その体には無数の包帯が巻かれ、医師が言うには怪我をしているのに、無理して何年も動かしていたからもしかしたら足が動かなくなるかも知れないといっていた


「………許さない……許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない

今すぐ全部の爪を引き剥がして、顔の原型なんかとどめないぐらいに力一杯、気が失わない程度に殴って殴って殴って、指から一本一本切り取ってから最後は目を抉って脳を潰して殺してやる」


怒りが涌き出て止まらない、のに………頭はひどく冷静


…これをやった人物が誰かなんかすぐに分かった

目的も、全部


「要らない、そんな優しさ………要らない………っ」


………六人でひとつなのに……なんで自分だけ悪役になろうとするの……？



何処からか、「にゃあ」と猫の声が聞こえた


「あれ……？君………」


おそにぃの居場所を教えてくれた黒猫………？

どうしてここに………

「ありがとう、君のお陰で兄さんの居場所がわかったよ………」

そういうと、黒猫は一つ「にゃあ」と鳴いてから私の足にすりよってきた

………


私はポケットからネックレスを取り出して、ソッと松印にキスをしてからおそにぃの口に、ソッとキスをする



「………ん？」


おそにぃと十にぃの目がぱっちり開いていたのに気づくまではそう時間はかからなくて




「っっ〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！？」

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